待望のフルアルバムからの1曲!

耳馴染みの良いUKロックサウンドを楽しもう

The Songbards【悪魔のささやき】歌詞の意味解説!消えてしまう楽園とは何?僕の未練を紐解くの画像

神戸発の4人組ギターロックバンドThe Songbards

ビートルズなどの古き良きUKロックの風を感じるサウンドに、今業界からの注目も高まっているバンドです。

今回ご紹介するのは、2019年11月にリリースされたそんな彼らの1stフルアルバム「CHOOSE LIFE」より。

軽快なギターリフとキャッチーなメロディが耳に残る1曲【悪魔のささやき】歌詞を解説致します。

雰囲気抜群のMVも併せてチェック!

楽曲歌詞をチェックする前に、ぜひMVも併せてご覧下さい!

楽曲でテーマとしているのは「欲望との葛藤」であると、The Songbardsの面々は語っています。

MVでは、そんな欲望を象徴した様々なものや自分たちの姿をスーパーマクロレンズで撮影したそう。

普段見慣れた様々なものを、日常では見ることのない視点でクローズアップしたこの映像。

私たちも馴染みのあるアレやコレも、まるで別物のように感じますね。

そんないつもとは少し違う視点で、私たちを襲う欲望について描いたこのMV

楽曲歌詞の中では、どのような形で「欲望との葛藤」が描かれているのでしょうか。

歌詞の内容を見てみよう

欲望の誘惑に惑わされないで!

惑わせる 悪魔のささやき
僕は言う ここを動かない

生まれたが最後このはち切れそうな
ミツバチのように ぐるぐる目が回る
一人で行かなきゃいけないな

出典: 悪魔のささやき/作詞:上野皓平・松原有志 作曲:上野皓平・松原有志

楽曲のタイトルともなっている「悪魔のささやき」。

それはテーマともなっている「欲望との葛藤」の狭間で聞こえる、自分自身の心でしょう。

自分の中で天使と悪魔が言い争いをしているような場面

多くの人が、見に覚えのあるドキリとする経験なのではないでしょうか。

冒頭では、そんな「悪魔のささやき」に惑わされまいとしている「僕」の姿が描かれています。

それでも、私たちの周りには常にたくさんの欲望の誘惑が溢れています。

遊びたい、ラクをしたい、美味しいものを食べたい、たくさんのお金が欲しい…。

目が回りそうなほど多くの誘惑に負けないよう、みな日々1人で立ち向かっているのではないかと思います。

自分の力で欲望との葛藤に勝たなくては!

振り回す 振り向くことはない
旅立つ 君を憎めない

恋をすれば最後もうはち切れそうだ
晴れわたる空に 浮かれたあのハイビスカス
一人で生きなきゃいけないな

出典: 悪魔のささやき/作詞:上野皓平・松原有志 作曲:上野皓平・松原有志

時として私たちを思い切り振り回す欲望への誘惑。

ですが、それらの甘い誘いに乗ってはいけないことの方が多いのです。

そうとは分かっていてもその欲望への思いを断ち切れない。

誘惑に勝てず負けてしまった、という方もきっと多いことでしょう。

だからこそ同じように誘惑に負け、ふらふらと欲望の赴くままに「旅立つ君」を恨むことは出来ません。

誘惑に負けた「君」の気持ちは、私たちも痛いほど分かるはずなのですから。

この曲で歌われている「恋」とは、人に対してのものではありませんね。

場合によってはその「恋」の相手も人になりうるのかもしれませんが…。

ここでの「恋」は欲望の対象物への想い、として受け取るのが正解でしょう。

誘惑に囚われてしまったが最後、頭の中を占めるのはそのことばかり。

ダイエットをしている時の「甘いものが食べたい」という思い。

節約をしている時に欲しいものを見つけてしまった時の「買いたい」という思い。

夜更かしをしてしまった翌朝の「まだ寝たい」という思い。

誰しもに経験のある「欲望との葛藤」なのではないでしょうか。

その欲望が叶った瞬間のことを想像すると、どれだけ幸せな気持ちになれることでしょう。

ですが、その欲望は叶わないのです。否、叶えてはいけないのです

誰でもなくあなた自身の力で欲望と戦い、誘惑に勝たなくてはなりませんね。

それでも時には誘惑に負けることも…

ああ憧れていた
夢に描いた僕たちの楽園も
今だけにしかないことを
気づいた頃には消えてしまうから

出典: 悪魔のささやき/作詞:上野皓平・松原有志 作曲:上野皓平・松原有志

「悪魔のささやき」に負け、欲望を叶えた瞬間の高揚した気持ち。

あなたも想像することができるのではないでしょうか。

我慢していた甘いものを食べたり、欲しいものを買ったりした時。

きっと誰しもが、夢のような幸せな感覚に襲われることでしょう。

しかし、その「楽園」のような幸福感は束の間の幻想

それらはすぐに消え去り、後に残るのは欲望に負けてしまった自分と現実だけです。

夢のような感覚から覚めた後には、なぜ誘惑に負けたのかという大きな後悔が押し寄せてくることでしょう。

それが分かっていながらも、今日も私たちは「欲望との葛藤」と戦い続けています。

「わかっちゃいるけどやめられない」なんてフレーズも、ずいぶん昔に流行りましたね。

いつの時代も、多くの人々がこの欲望の誘惑との戦いを繰り広げているのです。