いつか色褪せてと願う
忘れられない貴方
声も顔も不器用なとこも
全部全部 嫌いじゃないの
出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里
思い出すのは貴方の声や顔、不器用な性格。
嫌いじゃない、と控えめに思い返すその全て。
私は貴方のそんな声や顔が、不器用なところが大好きだったのでしょう。
貴方のことを忘れられずにそう思い返す。
けれど、本当に「嫌いじゃない」と思っているのでしょうか。
例えば分かれた理由を友達に聞かれたとき。
「嫌いじゃないけど、合わなかったんだよね」
そうよそよそしく、とりつくろった理由を話すような言い回し。
そんな雰囲気を感じる一節です。
私の真意はどこにあるのでしょうか。
色褪せるものとは何か?
ドライフラワーみたい
君との日々もきっときっときっときっと
色褪せる
出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里
色褪せることを願うように「きっと」と繰り返す私。
時間が経てば色褪せ、いつかは古びて消えてしまうもの。
私がそう願っているのは、貴方=君と過ごした日々のことです。
貴方と過ごした日々の楽しかったこと、幸せだったこと。
そして貴方のことがとても好きだったこと…。
そんな幸せな思い出、好きという感情。
そのすべてが、時間と共に色褪せてほしいと願う「花」なのです。
大好きだったからこそ苦しい、そんな感情が伝わってきます。
あなたじゃなくてもよかった日々
不満と悲しみばかりを思い返す
多分、君じゃなくてよかった
もう泣かされることもないし
「私ばかり」なんて言葉も
なくなった
出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里
貴方にとって私じゃなくてよかったのと同じように、私も貴方=君でなくてもよかった。
運命の恋人ではなかったんだと、客観的に見返して思います。
一緒にいた時は泣かされてばかりだったし、理不尽な思いをしてばかりいた。
冷静に見ればこれでよかったんだと考えます。
いつか他人になって
あんなに悲しい別れでも
時間がたてば忘れてく
新しい人と並ぶ君は
ちゃんとうまくやれているのかな
出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里
客観的で冷静に貴方との日々を思い返す私。
別れたときの悲しみも忘れていくのだということを見つめ直します。
いつかは忘れて、他人になる。
貴方の悪いところも知っている私です。
新しい恋人とうまくやれるだろうか。
そう思えるほどに無関係な存在に、いつかなっていくだろうと思っているのです。