もう顔も見たくないからさ
変に連絡してこないでほしい
都合がいいのは変わってないんだね
でも無視できずにまた少し返事

出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里

都合のいいように私に連絡してくる貴方。

身勝手なところは昔から変わっていないのでしょう。

もう会いたくない、連絡しないでほしい。

そう思いながらも返事を返してしまう私。

微かにまだ貴方への想いを断ち切れない私の姿が見えてきます。

少しずつほころぶ本音

優里【ドライフラワー】歌詞の意味を解釈!色褪せるものとは?大嫌いでも枯れない花を添える真意を深掘りの画像

声も顔も不器用なとこも
多分今も 嫌いじゃないの
ドライフラワーみたく
時間が経てば
きっときっときっときっと色褪せる

出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里

貴方への恋心がまだ残っている私。

貴方のことが嫌いではなかった。

多分今でも、まだ好きなままでいるのだと本音がほころびます。

でも、うまくいかないことはわかっている。

好きなままでいても何の意味もない。

辛い思いをするだけだとわかっているのです。

ドライフラワーになぞらえるのは自分の恋心

「きっと」色褪せると願うような言葉からは、まだ恋心が褪せていないことが伝わってきます。

まだ鮮やかなままの想い

月明かりの魔物とは

月灯りに魔物が揺れる
きっと私もどうかしてる
暗闇に色彩が浮かぶ

出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里

ひとりで過ごす夜に見える魔物。

私にとって貴方と別れるのが正しい道で、貴方の元に戻るのは辛いだけ。

そう頭で分かっているのに、貴方に惹かれてしまう

色褪せてドライフラワーになってほしいと思う恋心。

その失われたはずの鮮やかな色彩が、浮かび上がって消えないのです。

心の奥に消せない色彩

赤黄藍色が胸の奥
ずっと貴方の名前を呼ぶ
好きという気持ち
また香る

出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里

鮮やかな色彩はまさに、消えないままの貴方への恋心。

心の底では貴方に惹かれてやまない私の姿が見えます。

ドライフラワーになってしまったのなら消えてしまったはずの花の香り。

それさえも残ったまま私の心を惑わします。

香りもまた鮮烈な貴方への恋心の表れなのでしょう。

貴方といても幸せになれないのに、貴方のことを忘れられない

苦しく切ない恋心が伝わってきます。

大嫌いな君に枯れない花を

「大嫌い」に込めた想いの正体は

声も顔も不器用なとこも
全部全部 大嫌いだよ

出典: ドライフラワー/作詞:優里 作曲:優里

最後のサビ。

思いをぶつけるように歌われる「大嫌いだよ」。

まるで泣き崩れながら、大好きだよという想いを断ち切ろうとしているように聞こえます。

愛の反対は無関心、という言葉があります。

私にとっての貴方は、別れても離れても無関心になれない存在

どうしても想いの中に現れて心をかき乱す人です。

貴方のことをまだ好きでいる。

合わないのに、一緒にいると泣いてばかりいるのに。

うまくいかないことは明白なのに、まだ好きなままでいる。

だからこそ、貴方のことが「大嫌い」なのです。

大好きだという想いを断ち切れず、ずっと想い続ける。

大好きな想いを言葉で断ち切ろうとして、なお断ち切れない。

「大嫌い」は「大好き」だからこそ感じる感情なのです。