所詮歴史がぼくをつくっただけなの
どうして美しくないのかな
正義の面こそ 知らぬが仏 レイシスト

出典: シンガーソングライター/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子

残念なことに、人間には寿命があります。

限りある命をどう生きるかは、自分次第です。

未来を良いものにするために今日を生きる人もいるでしょう。

ただ、過去を消すために今日を生きる人もいます。

しかし、人が生きた痕跡を消すことは難しい。

遅かれ早かれ過去の自分と向き合わなければなりません。

今日と過去の積み重ねが未来を形成していきます。

過去を忘れて「良い人」の仮面を被ることもあるかもしれません。

しかし、自分の本質部分を変えることはとても困難です。

正論と向き合えない

なんで今その話するの

言わないで 言わないで 今なんか
うざいの耐えられないから
車乗ってくるまでに 携帯は
通信制限超えてとまった

出典: シンガーソングライター/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子

現実から目を背けて、見た目に囚われる人々。

わかっているはずなのに、人からの正論を嫌ってしまいます。

もう自分のキャパはとっく通り越してる。

これ以上何かを見たり聞いたりしたら壊れてしまう。

外部から自分を守るために、殻に籠り情報をシャットアウトします。

サビは同じフレーズの繰り返し。

しかし、直後のワードによって韻を踏んでいます。

韻を踏むことによって、より言葉の強さが際立っているようです。

私の何を知っているの

それっぽいうたで流行ってる
前髪長すぎ予言者 話暗すぎて勘弁

出典: シンガーソングライター/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子

現代の音楽に対する痛烈な風刺となっています。

様々なジャンルが枝分かれしている世の中。

「本物」はしばしば脚光を浴びずに去っていきます。

一方で、「〜風」な音楽が流行することもあります。

本質を捨て置いている「〜風」な音楽が人気を博すのはなぜか。

それはきっと、なんとなく生き、自分と向き合わない人が多いからです。

万人に当てはまりそうな曲を咀嚼した結果「私は違う」と投げかけています。

大森節の最高潮

意味のない共感をやめろ

全てわかったと酔っている歌歌歌歌
共感こそ些細な感情を無視して殺すから
STOP THE MUSIC, STOP THE MUSIC
STOP THE MUSIC, STOP THE MUSIC
STOP THE MUSIC, STOP THE MUSIC
STOP THE MUSIC, STOP THE MUSIC
STOP THE MUSIC, STOP THE MUSIC
STOP THE MUSIC, STOP THE MUSIC

出典: シンガーソングライター/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子

大森靖子さんの強烈なメッセージがクライマックスを迎えています。

安易な共感がなぜ悪いのか。

それは、共感に浸ると歌詞の真意を考えなくなるからです。

「あーそういうことあるよね。」歌詞を聞いてそう感じたら最後。

本当にそういう事がいいたかったのか疑問にもつことをやめてしまいます。

他人のことなのに、自分事として受け取ってしまうリスナー。

そんな安い感情、捨ててしまえ。

そんな音楽、今すぐ停止してしまえ。

そう話しているように思えます。

誰があなたのことだっていった?

刺さる音楽なんて聴くな
おまえのことは歌ってない

出典: シンガーソングライター/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子