「Pick Me Up/Perfume」の歌詞には○○の意味があった？！感想&レビューあり♪

国民的アーティストPerfumeの結成15周年、そしてメジャーデビュー10周年の年であった2015年。

そんな記念すべき年の、1発目のシングルとなった「Relax In The City/Pick Me Up」は、2011年に発売された「レーザービーム/微かなカオリ」ぶりの両A面シングルです。

リリースは2015年4月、オリコンでは週間で2位を獲得しました。

記念すべき年の1発目ということもあってか、販売形態は完全生産限定盤・初回限定盤・通常盤の3種類というラインナップ。

完全生産限定盤には「Relax In The City」にちなんで、CDが14枚も入る立方体BOXになっています。また、40ページにも及ぶフォトブックレットも入っている豪華さ。

初回限定盤は二方背スリーブケース仕様で、フォトブックレットは16ページになっています。これはどちらも欲しくなりますね。

完全生産限定盤と初回限定盤のDVDには、「Relax In The City」のMV、ティーザー映像、「Pick Me Up」のMVを収録しています。

「Pick Me Up」は伊勢丹新宿店とのコラボが実現した楽曲です。

MVを作るときには、「買い物引力」・「新宿の不思議」というテーマを設け、伊勢丹新宿店で撮影を行いました。

スタイル抜群で衣装も素敵なことで知られているPerfumeなので、このコラボは大正解ですね。

また、都会感を持っている楽曲が多いので、曲のイメージ的にもぴったりなのではないでしょうか。

MVの中で着ている衣装や小物は、伊勢丹新宿店が集めた若手クリエイターの人たちによって制作されたもの。

3人組としての統一感がありながら、スタイリッシュな雰囲気、女性らしさも合わせ持った衣装ばかりなので、見ているとこの洋服かわいいな、この小物欲しいなという気持ちになります。

本当に買い物に行きたくなりますね。購買意欲がかきたてられます。

このMVの撮影には合計で35時間もかかったそうで、史上最長時間の撮影になりました。

MVの撮影は1日や2日で撮られることで有名ですが、35時間という具体的な数字を見るとやはりすごいと思ってしまいますね。

時間をかけて制作されただけあり、Perfumeの持つ鋭さとカッコよさが最大限画面に現れている気がします。

「Pick Me Up」の歌詞を紐解く上で、まずはタイトルの意味を考えておきましょう。

Meの部分はひとまず置いておいて、Pick upは【持ち上げる・拾う】という意味で使われます。

例としてはPick it upで【これを持ち上げる】などですね。

また、Pick up the phoneで【電話に出る】という使い方もされることがあります。

タイトルに戻りますが、Pick me upという使い方をするときは【私のことを拾う】、つまりは【車などで私を迎えに来て】という意味になります。

私を迎えに来て、という言葉だけでかなり意味深に見えますが、これが「Pick Me Up」の歌詞とどう繋がっているのでしょうか。

詳しく歌詞を見ていきましょう。

まず注目したいのは、【造り出す】というところ。

一般的に【造り出す】という言葉は、物事を生み出すという【作る】と同じ意味ではありますが、規模の大きいものを生み出すときに【造る】という漢字を使います。

楽しい時間を生み出したいのであれば、創造するという意味の【創る】を使った方が、幻想的な歌詞になりそうなものなのですが、「Pick Me Up」では【造る】を使用しています。

規模の大きな楽しい時間、様々な解釈があるとは思いますが、Perfumeなどのアーティストに限ってはライブなどの一夜限りの時間、と取れるのではないでしょうか。

これをファン目線の歌詞だとするなら、Perfumeとの楽しい時間を【造り出す】ことで、明るい人生を作ることができるという解釈ができます。

見ているとPerfume、ファン、どちらの目線でも解釈できそうですね。

ダンスフロアの上に降り立つ、これはステージを意味しているのではないでしょうか。

気持ちの良いリズムは、Perfumeの独特のリズム感を指しています。

ステージに降り立つメンバーを見る、その姿は輝く宝石であり、人生に光をもたらす希望の光です。

イメージとしてはライブの開始後、メンバーがステージに現れる瞬間の照明が色とりどりに輝いて見えるシーンですね。