ソロ活動に終止符を打ったYUIの生き様がカッコイイ!

YUI【Namidairo】歌詞の意味を独自解説!大丈夫って言ったけど…嘘に隠された本心が切ないの画像

2012年から2013年に掛けてのこと。

ソロアーティストとしての幕を下ろしてから程なくして、ロックバンドFLOWER FLOWERのボーカリストとしての道を歩み始めたYUI

深夜から未明にかけて放送されたTBS系『CDTVスペシャル 年越しプレミアライブ 2012→2013』に出演。これをもってYUIとしての活動を休止した。本人によると、休止の理由として、制作における摩擦が積み重なっていったこと、また、結果的にYUIというものが大きくなったことを挙げ、限界だな、と思ったと言う。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/YUI_(歌手)

ソロ時代のYUIと言えば、もはや万人から愛される国民的シンガーのイメージがありました。

それに対してFLOWER FLOWERに移行してからの彼女は、あまりメディアに顔を出さなくなった印象。

これを踏まえると彼女がソロでの活動に終止符を打ったのは、より自分のやりたい音楽の形を追求するためなのでは?と思わされます。

というのもYUIという名前を冠して活動を続ける限り、彼女は万人に愛されるYUIで居続けなければならないから。

自分のやりたいことを追求していく姿は力強くはありますが、万人に愛されるかどうかと言えば答えは否です。

多くの人は彼女の背景ではなく、楽曲がありきでYUIを見ています。

「自分の道を追求する姿がカッコイイ!」という人も居れば、「なんか変わってしまったな…」と言う人も居るわけですね。

自分がイキイキ出来る道を選んだ

音楽業界で歳を重ねて来た彼女は、その活動の中で立派な大人の女性に成長していきました。

ソロ活動に終止符を打ったのは、そんな大人になった自分がどんな生き様をしていくのかを決定付けること。

結果としてYUIは自分がよりイキイキと生きていける道を選んだのですね。

イキイキと音楽をする姿も、子育てをしながらも活動し続ける姿もとても力強くてカッコイイもの。

YUIが自分の道に振り切ったことには、彼女のアーティストとして、そして人としての成熟を感じさせられますね。

「Namidairo」を紹介!まだ成熟していなかった頃のYUIもまた魅力的

YUI【Namidairo】歌詞の意味を独自解説!大丈夫って言ったけど…嘘に隠された本心が切ないの画像

1人の人間として成熟したYUIを少し語りましたが、今回紹介するのは彼女がまだ大人と子供の狭間で揺れ動いていたであろう頃に作られた楽曲

2008年2月27日にリリースされた11thシングル「Namidairo」です。

今から10年前にリリースされたということは、彼女は当時20歳を丁度超えたぐらいの時期。

その時期にしても大人になって間もないという印象ですが、実はこの曲はリリースより何年も前に作られていた楽曲なんです。

10代の頃に作られていた!

2ndシングル「Tomorrow's way」時代のデモテープから作り直されたもの。そのためYUI本人も自身が出演するラジオで、「4枚目のシングルTOKYOという曲と近い曲になっている。」と発言。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Namidairo

「Tomorrow's way」がリリースされた頃というと、YUIがデビューした2005年のこと。

ということは彼女がまだ10代の頃に作られた楽曲だということになります。

そして4thシングル「TOKYO」に近い楽曲だという話も見逃せません。

この曲もいわゆるYUIの原点を表したようなもので、上京やデビューといった環境の目まぐるしい変化が彼女を取り巻いていた頃の気持ちが直に描かれています。

自身が地元の福岡から上京する当日の気持ちを描いた曲。天神での路上ライブや、当時DJを務めていたラジオ番組などで歌われていたこともあり、リリースを待ち望む声も多かった。音源は上京してまもなく録音したものをそのまま収録している。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/TOKYO_(YUIの曲)

成熟していないからこその不安定さが心に沁みる

10代後半という多感な時期に、一般の人は歩まない音楽業界に飛び込み、怒涛のような日々を経験した彼女。

「Namidairo」にもその頃の不安定な感情や、葛藤のようなものがきっと込められているのでしょう。

だからこそ、この曲を聴くとキューっと胸が締め付けられるような気持ちになるのではないかと感じます。

アコギ一本だからこそ浮き彫りになる感情

Youtubeではアコギ一本でこの曲を歌ったライブ映像が公開されていました!

壮大なアレンジが施されたCDのバージョンも良いですが、アコギ一本での演奏は歌がより浮き彫りになる分高ぶる感情が伝わってきます。

この涙腺を刺激するツボをついたようなメロディを10代で思いついていたというのも末恐ろしい話。

しかしそれも、YUIの歌声だからこそグッとくるのでしょう。