A.グランデ/BREAK UP WITH YOUR GIRLFRIEND, I'M BOREDを解説の画像

Then you realize she's right there (Yeah)
And you're at home like, "Damn, she can't compare"

出典: break up with your girlfriend, i'm bored/作詞:Ariana Grande,Max Martin,Ilya Salmanzadeh,Savan Kotecha,Kandi Burruss,Kevin Briggs 作曲:Grande,Martin,Salmanzadeh,Kotecha,Burruss,Briggs

【訳】そしたら、あんたはあの女がそばにいるって気が付くの

そして、あんたは「まったく!比べられないよ」って帰るのよ。

そんな「あたし」に挑発された「あんた」は気が揺らぎます。

誘惑につられて思わず足を踏み出そうとしたら、すぐそばに彼女がいたことを思い出すのです。

しかし「あたし」の魅力も耐えがたい。

「あんた」は「選べない」という悲鳴に似た叫び声をあげるのでした。

リフレイン

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ここではPart1のサビが繰り返されます

面白いのはその後のリフレイン。

With your girlfriend, girlfriend, girlfriend, girlfriend
With your girlfriend
With your girlfriend, girlfriend, girlfriend, girlfriend

出典: break up with your girlfriend, i'm bored/作詞:Ariana Grande,Max Martin,Ilya Salmanzadeh,Savan Kotecha,Kandi Burruss,Kevin Briggs 作曲:Grande,Martin,Salmanzadeh,Kotecha,Burruss,Briggs

【訳】あんたの女と、あの女、あの女、あの女

あんたの女と

あんたの女と、あの女、あの女、あの女

「あたし」の中では「あんた」との関係はもう成立しており「あの女」さえいなければオーケーなのです。

「いやいや、そう思ってるのは『あたし』だけじゃないですか?」とツッコミを入れたくもなりますが。

これは「あたし」が作った「あたし」が主人公の物語。

「あんた」の気持ちはお構いなしですし「どうせあたしを好きに決まってる」と自信たっぷりだともいえます。

Part3

慇懃な感じで

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You could say I'm hatin' if you want to

出典: break up with your girlfriend, i'm bored/作詞:Ariana Grande,Max Martin,Ilya Salmanzadeh,Savan Kotecha,Kandi Burruss,Kevin Briggs 作曲:Grande,Martin,Salmanzadeh,Kotecha,Burruss,Briggs

【訳】あなたは「嫌ってるだろ」って言ってくれて構いませんのよ

“I'm hatin'”は「あたし」の台詞です。

某CMで見かける“I'm lovin'it”のちょうど逆の意味になります。

それに続く“if”からのフレーズですが、これは英語としては「丁寧語」に相当するそうです。

なので訳はちょっと変な日本語になりました。

このフレーズ、いままでの調子だったら「『嫌ってるだろ』って言いなさい」と来ると思いますが…。

急に言葉遣いが慇懃になったのです。

何故なのでしょうか?

But I only hate on her 'cause I want you

出典: break up with your girlfriend, i'm bored/作詞:Ariana Grande,Max Martin,Ilya Salmanzadeh,Savan Kotecha,Kandi Burruss,Kevin Briggs 作曲:Grande,Martin,Salmanzadeh,Kotecha,Burruss,Briggs

【訳】そう、私はあの女のことを嫌っているの、だってあなたが欲しいから

ここでも単純な“hate her”ではなく“hate on her”とonを挟んでいます。

微妙なニュアンスの違いなのですが「嫌いに見えるような態度をとる」ということだそうです。

「あたし」としては(本心はどうでも良いと思っている)「あの女を嫌う」ということなのでしょう。

Say I'm trippin' if you feel like
But you without me ain't right (Ain't right)
You could call me crazy 'cause I want you
And I never even ever fuckin' met you
Say I'm trippin' and it ain't right

出典: break up with your girlfriend, i'm bored/作詞:Ariana Grande,Max Martin,Ilya Salmanzadeh,Savan Kotecha,Kandi Burruss,Kevin Briggs 作曲:Grande,Martin,Salmanzadeh,Kotecha,Burruss,Briggs

【訳】「混乱してるよね」って言いなさい、そう感じるなら

でも、あたしと一緒じゃないのは正しくない(間違ってる)

あたしのことを狂ってるって呼んでも結構なんですよ、だってあなたが欲しいから

そして(信じられないけど)あなたに会ったことすらない

混乱してる、間違ってるって言いなさい

この部分、命令形と丁寧語が入り交じっていたり、確かに「あんた」からしたら訳がわからない状況です。

特に4行目、簡単な英語にすれば“I have never met you”になります。

日本語で言えば「私はあなたに会ったことはありません」です。

そこに単語3つを挟み強調をしています、しかも酷い言葉まで入っていますね。

つまり「本当に初めて会った赤の他人」ということなのでしょう。

それでいて「もうあたしのことわかってるわよね、あたしもあんたの気持ちはお見通しよ」と言ってきたわけです。

「あたし」はなんという自信家なのでしょうか…。

But you without me ain't nice (Ain't nice, yeah)

出典: break up with your girlfriend, i'm bored/作詞:Ariana Grande,Max Martin,Ilya Salmanzadeh,Savan Kotecha,Kandi Burruss,Kevin Briggs 作曲:Grande,Martin,Salmanzadeh,Kotecha,Burruss,Briggs

【訳】でも、私と一緒じゃなかったら、気持ちよくないじゃない(みじめでしょ、ねぇ)

このフレーズにも「あたし」の性格がよく表されています

要は「悪いこといわないから、あたしと一緒にいなさいよ」ということですから。

最後のリフレイン