最高の思い出が作られる

少しだけ僕はせきをして 最後のひとふでに願いを込める
となりでアナタはうつむいて タンポポでかんむりを

出典: くだらない唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

最後の一筆、この少年は何をしたのでしょうか?

相手が女の子なのか男の子なのか、それはリスナーの想像に任せています。

たんぽぽでかんむりを作ったのだから女の子なのかもしれませんね。

男の子なのか女の子なのかははっきりとは分かりません。

でも、相手が同年代の子供だということだけは確か。それが大切なのです。

綺麗な花の咲く丘で、友達と一緒に花かんむりを作った。

きっと忘れられない思い出として一生残るのでしょう。

大人になると、慌ただしい毎日にこういった思い出も忘れてしまうことがあります。

しかし、このような体験がある人とない人とではいろいろなできごとが起こったときの感じ方が全く違うはず。

こういった体験があるとないとでは大違いだと思います。

しかしこの曲の主人公はこういう思い出を忘れてしまうことを怖れているようです。

ドキドキが伝わってくる歌詞

(目が覚めれば 目が覚めれば)

出典: くだらない唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

次に目が覚めたときに、こんな幸せな気分が終わってしまうんじゃないかと不安になります。

主人公は子供時代の思い出を忘れてしまうことをひどく怖れているようです。

ジャカジャカとリズムを刻むギターの音が、不安でドキドキする心臓の音と重なって聴こえます。

やっぱり子供時代が忘れられない

かみさまぼくはふるえてる 背広もネクタイも見たくないよ
Tシャツに昨日しみ込んだ タンポポの匂いが忘れらんない

出典: くだらない唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

背広やネクタイは大人の象徴だと考えられます。

子供時代が忘れられない主人公がいます。

実際は、それを忘れてしまったとしても大丈夫です。

子供の頃のことを忘れてしまった大人よりも、覚えている人の方が素敵な大人になれるということをまだ知らないのでしょう。

“あなた”を待ち続ける主人公の想い

きのうのおかでひとりきり あなたがくるのをひたすらまった
くるはずないよわかってた ぼくはまだふるえてる

出典: くだらない唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

最後の部分だけ、全てをひらがなで書いているところが意味深です。

筆者なりの解釈だと、子供の頃の“あなた”がこの歌詞を見ても読めるようにひらがなにしたのではないかと思います。

万が一子供時代の“あなた”がここに表れ、この歌詞を見たときのために。

そう、いまだに主人公は“あなた”を待ち続けているのかもしれません。

“あなた”が突然目の前に現れるような気がして。

メルヘンチックですが、そのような世界観がこの曲には映し出されているような気がするのです。

最後はふるえる主人公がいます。

そして歌詞をみながら、曲を聴きながら震えるリスナーがいます。

この曲のタイトルは「くだらない唄」ですが、決してくだらない唄なんかじゃありません。

この曲を聴くと、たまらなく子供時代が懐かしくなるのです。

収録アルバムは?

【くだらない唄/BUMP OF CHICKEN】インディーズ時代の名曲♪歌詞の意味を徹底考察!の画像

今回特集している「くだらない唄」はBUMP OF CHICKENのインディーズ1枚目のアルバム「FLAME VEIN」に収録されています。

「FLAME VEIN」は廃盤となっていますが、再販されているのでアマゾンでも購入することができます。

「くだらない唄」のような素晴らしいインディーズ時代の名曲が、8曲存分に聴けるアルバムなのでおすすめです。

ギターコード譜もチェック

「くだらない唄」はギターのコード展開も美しいと評判です。

YouTubeでも多くの人がギターカバーしてアップしていることからも、ギター演奏の人気の高さもうかがえます。

ギターコード譜は下記のリンクからチェックできるので、弾いてみたい人はチェックしてみてください。

くだらない唄のギターコード譜がチェックできます。

続編もあり!