主人公の努力
言葉にはできないからね
念力を研究したんだ
恋する力は岩をも通す
サイコキネシスとテレキネシスの
その違いもわからない
存在するのか
ただの願望か
出典: サイコキネシスの可能性/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦,小倉しんこう
一番で抱いた願いが現実になって、どうにか君と親しくなりたい。
けれど、その想いを言葉にすることは恥ずかしい。
そう思った主人公はなんと超能力を勉強し始めました。
超常的な力が本当にあるのか、そうあって欲しいと自分が思っているだけなのかは分かりません。
強い思いは奇跡すら起こす。であれば、超能力だって実現できるはず。
そう信じて、主人公は強く念じ続けるのです。
二種類の超能力
ここで、歌詞に登場する二つの超能力の違いをご説明します。
サイコキネシスは物理的エネルギーを発生させて物を動かすことです。
対してテレキネシスは念を送ることで物を直接動かすことをいいます。
どちらも手を使わずに物を動かせる力ですが、動かし方に若干の違いがあるようです。
目の前の消しゴムを動かすとします。
消しゴムの周りに目に見えないエネルギーを発生させて動かすのがサイコキネシス。
消しゴム自体を直接動かすのがテレキネシスです。
この歌ではサイコキネシスが歌われています。
君の周りにエネルギーを発生させて、こちらに来るようにしたいわけですね。
叶った願い
知らない間に
君が目の前にいた
僕の(僕の)声が(声が)
通じたらしい
出典: サイコキネシスの可能性/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦,小倉しんこう
気づいたら主人公の目の前に君の姿がありました。
おそらく、転がってきたボールを追いかけて偶然主人公の所にやってきたのでしょう。
ですが、そんなことは主人公には関係ありません。
念を送っていた結果、その通りの出来事が現実に起こったのです。
願いが通じた。主人公は感動するとともに、突然の出来事に動揺してしまったようです。
その後の様子がサビに描かれます。
思わずこぼれた想い
君から来たね
愛に引かれるように
なんかきょとんとしてる
何を話そう
僕は困って
そっとつぶやいた
Love me!
Love me!
Love me!
出典: サイコキネシスの可能性/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦,小倉しんこう
君が目の前に来てくれた。その事実に主人公は舞い上がり、少々興奮気味にもなっていたのでしょう。
その姿は君の目には挙動不審に見えたのかもしれません。驚いた表情で主人公を見ています。
主人公の心情など知る由もないのですから、当然の反応ですね。
当の主人公は、せっかくのチャンスを逃すまいと君に話しかけようとします。
ですが、うまく言葉が出てきません。
そうして思わず口から出てきた言葉は、あろうことか念力で送り続けてきた願望そのものだったのです。
直接言えるはずもなかった愛の告白。
主人公の君への好意が伝わってしまう結果となってしまいました。
変化する関係
未来への希望
これから仲良くなって
本当の恋になったら 話そう
出典: サイコキネシスの可能性/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦,小倉しんこう
物語が急展開を迎えたところで、Cメロに入ります。
好意を知られてしまった主人公がどうなったのか、明確には明かされません。
ですが、歌詞はこの先親しくなれそうな予感を感じさせます。
君との関係が進展し、君が主人公を好きになって恋が始まったら。
そんな未来への希望がうかがえることから、それほど悪い反応ではなかったのかもしれませんね。
その時に主人公は秘めていた本当の気持ちを伝えようと思っているのでしょう。