Made In Heavenとは

ソロ時代のシングル曲

Made In Heavenとは、1985年に発売されたフレディ・マーキュリーのソロ時代のシングル曲。

2年近くを費やして作成したアルバム、「Mr.Bad Guy」の中に収録されました。

アルバムの中には「I Was Born To Love You」なども収録され、フレディのソロ時代の魅力が堪能できます。

なお、1995年にはQUEEN名義でアルバム「Made In Heaven」が発売され、これらの曲はそこにも収録されていますよ。

MVの秀逸性

まるで絵画を見ているかのような、そんなミュージックビデオにも注目。

フレディがマントを翻し、神を演じる様子は、ミュージカルの1シーンのようにも見えますよ。

「Made In Heaven」というタイトル通り、神に定められた自分の運命を歌った本曲。

ロック界のスターとなったフレディ・マーキュリーだからこその、苦しみや心の叫びが歌われます。

華々しい人生の裏で、運命は神が決めるものなのだと考えたフレディ。

そんな定められた運命と、どのように向き合い、生きていくと決めたのでしょうか?

さっそく和訳をしながら、歌詞解説をスタートします。

歌詞解説スタート

QUEEN【Made In Heaven】歌詞を和訳して意味を解釈!定められた運命をどう生きる?の画像

I'm taking my ride with destiny
Willing to play my part
Living with painful memories
Loving with all my heart

出典: Made In Heaven/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury

和訳をするとこんなことを表しているようです。

自分の運命に従って生きている
自分の役割を演じているんだ
悲しい思い出や
大きな愛とともにね

出典: Made In Heaven/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury

1行目の歌詞から、『神に定められた自身の運命を受け入れている』、そんなフレディの覚悟が歌われます。

“僕はロックスターという役をきちんとこなしたんだ。

辛いことも素敵なこともある。

それでも、神様が与えた運命を受け入れたんだよ。”

彼のそんな想いが、歌詞には込められていますよ。

私生活でも仕事でも、なにかと苦労の多かったフレディのソロ時代。

彼のいう運命を受け入れるという決心は、必ずしも良い意味だけでは使われていないはずです。

フレディは『定められた運命』をどのように考えていたのでしょうか。

歌詞をさらに読み進めていきましょう。

定められた運命

もう決まっていること

QUEEN【Made In Heaven】歌詞を和訳して意味を解釈!定められた運命をどう生きる?の画像

Made in heaven, made in heaven
It was all meant to be, yeah
That's what they say
Can't you see
That's what everybody says to me
Can't you see

出典: Made In Heaven/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury

和訳するとこんなことを表しているようです。

神の定め、神の定めさ
全ては決まっているんだよ
皆そう言うんだよ。
わかるかい?
皆が僕にそう言うんだよ

出典: Made In Heaven/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury

冒頭と違い、どこか投げやりな印象を受ける歌詞です。

“どうせ全部定められているんだ。

自分にはどうしようもできない。

誰だって僕のこの意見に賛同するさ。”

そんな彼の後ろ向きな想いが込められています。

フレディは、スターであり注目され続ける自分。

見世物のようになってしまった自分に疲れていたのかもしれませんね。

また彼は自分の功績を、額面通りに受け止められなかったようにも見えます。

類まれなる才能と努力の上で、なるべくしてスターとなったフレディ。

しかし心の底では、“自分はそのような役割を与えられただけ。

周りに持ち上げられていただけなんだ。”

こんな思いを抱いていたのかもしれません。

これは次の歌詞からもわかります。