幸せを願う天使たちの歌

【The A Team】はエド・シーランさんが2011年に発売をした楽曲です。
やさしい歌声からは想像できない歌詞に驚いた方もいるでしょう。
この楽曲は「幸せを願った天使たちの歌」です。
幸せを願ったとは、幸せだと感じることができなかったという意味。
天使とは複数人いて、亡くなった人たちのことを指します。
そのため【The A Team】は、苦しみながら亡くなってしまった人たちの歌だということです。
その中でもある女性に焦点を当てた、悲しみに満ちた内容になっています。
今の彼女
精気がない
White lips, pale face
(唇は青白く、血色の悪い顔)
出典: The A Team/作詞:Ed Sheeran 作曲:Ed Sheeran
呼吸をするだけなのに
Breathing in snowflakes
Burnt lungs, sour taste
(雪の中で呼吸をすると)
(肺が焦げていくみたいに熱く、酸っぱい味がする)
出典: The A Team/作詞:Ed Sheeran 作曲:Ed Sheeran
凍えそうな寒さの中で息をすると、肺が痛い。
この場面を読み取ると、雪が降っているようです。
そんな中で呼吸をしているのでしょう。
なぜそこまで肺が熱く感じるのかというと、外が寒すぎるため。
そして染みるような酸味を感じているようです。
酸味のわけは口の中が乾燥しているからなのだと考えられます。
上記「精気がない」のような状態だからこそ、そのように感じたのでしょう。
今日もやっと終わる
Light’s gone, day’s end
Struggling to pay rent
(太陽の光が消え、1日が終わる)
(家賃を支払うのにも苦労している)
出典: The A Team/作詞:Ed Sheeran 作曲:Ed Sheeran
朝が憂鬱で、夜が待ち遠しいと感じている。
やっと今日も終わるんだ。
彼女はこのような心境なのでしょう。
太陽が沈んでいくことに喜びを感じ、1日が終わることに安堵しているのです。
「毎日働き詰めで何もいいことがない」と感じているのかもしれません。
たくさん働いてもお金が足りない。
この事態にはあることが関係していました。
それはこのあとの歌詞に続きます。
長い夜には
Long nights, strange men
(長い夜に奇妙な男が)
出典: The A Team/作詞:Ed Sheeran 作曲:Ed Sheeran
待ち遠しかった夜に、ある男性がやってきます。
その男性は知らない人だったので「奇妙」と表現されたのでしょう。
彼女にとっては、その男性が誰だってよかったのです。