インディーズ時代の名曲
『僕らだけの歌』は、ロードオブメジャーがまだインディーズバンドだった2003年に発売されました。
インディーズ時代の楽曲でありながら、当時のオリコンランキングは6位。
見事トップ10入りを果たしています。
またこの曲は、『第23回全国高等学校クイズ選手権』のテーマソングに起用されました。
インディーズ時代から世間の注目を集めてきたロードオブメジャー。
『僕らだけの歌』の歌詞解説と共に彼らの魅力について迫ります。
MVで世界記録に挑戦
『僕らだけの歌』のMVは、ベースの松本賢一さんの母校である東京農業大学第二高等学校で撮影されました。
MVを観ると分かる通り、プロモーションビデオとしては史上初の世界記録更新に生徒が挑戦しています。
挑戦したのは、円周13メートルの巨大フラフープを30秒間で何回転させられるかというもの。
2人の生徒がこの競技に挑戦し、見事世界記録を更新しました。
MVには巨大フラフープを回す男子生徒やそれを応援する生徒たちの姿が収められています。
もちろんロードオブメジャーのメンバーも登場。
生徒たちの前でライブを披露しています。
MVの冒頭では、メンバーが生徒たちの大きな歓声に迎えられるシーンも……。
希望と友情の卒業ソング
『僕らだけの歌』は、希望と友情を目一杯詰め込んだ卒業ソングです。
遠回しな表現は使わない。
純粋な気持ちだけを歌う。
少し恥ずかしくなるくらい真っ直ぐな歌詞が胸に響きます。
卒業ソングというと、切ない曲が多いイメージがあるかもしれません。
しかし、この『僕らだけの歌』はただひたすらに熱い。
”別れ”や”旅立ち”について歌っている歌詞もありますが、それさえも熱い言葉で表現されています。
卒業してもまた会える。
思い出は消えたりしない。
だから胸を張ってそれぞれの道へ旅立っていこう。
そんな前向きな気持ちになれる曲です。
卒業は新しい未来への第一歩。
晴れ晴れしい気持ちで旅立っていきたいものですね。
駆け抜けた青春時代
多くの若者が共感
Yeah 教科書にない 僕らだけの歌
Yeah 今でも消えずに おぼえていますか
出典: 僕らだけの歌/作詞:北川賢一 作曲:北川賢一
「Yeah」と力強い歌声から始まるこの曲。
「教科書にない」という歌詞は、これぞ青春ソング!という印象を受けます。
中学生や高校生の頃に抱えていた問題は、教科書を読んでも解決できないことばかり。
むしろ勉強だとか、授業だとか、そういうものに対して無性に反発したくなる歳でもあります。
大人には理解されない悩みや葛藤。
だから歌う「僕らだけの歌」。
この歌詞は、青春時代を生きる若者たちから多くの共感を呼びました。
駆け抜けた後に気付く青春の価値
心を支えてくれる 思い出と
決してかわる事などない 友の声と
何気なく過ぎてった 時間の中に
いくつもの生きてきた 意味があった
出典: 僕らだけの歌/作詞:北川賢一 作曲:北川賢一
「思い出」や「友の声」という歌詞からは、”旅立ち”や”別れ”といった言葉が連想されます。
この曲が卒業ソングと言われるのは、青春時代を過去のものとして歌っているから。
3行目と4行目の歌詞からも分かる通り、「生きてきた意味」というのはすぐに分かるものではありません。
青春とは駆け抜けた後に気付くもの。
終わりを迎えたとき、ようやく自分たちが過ごした時間の価値が分かるのかもしれません。
君という存在の大きさ
笑われた夢 息切らしてさ
追いかけてゆく 汗まみれの君
俺は笑えない
出典: 僕らだけの歌/作詞:北川賢一 作曲:北川賢一
「息切らして」や「汗まみれ」など、良い意味で青臭い歌詞が並びます。
君はいつでも全力で夢を追いかけていた。
周りから笑われても君は決して諦めない。
そんな君の姿を思い出し、「俺は笑えない」と言います。
どうして笑えないのでしょう?
がむしゃらに夢を追いかける君のことが羨ましかったからなのか。
それとも、憧れていた君と別れるのが辛いからなのか。
どちらにしても、君の存在がとても大きなものだったということが分かります。