永遠に変わらぬ友情
Yeah 教科書にない 僕らだけの歌
Yeah 色あせぬ詩(ことば) 聞こえていますか
出典: 僕らだけの歌/作詞:北川賢一 作曲:北川賢一
「色あせぬ詩」という歌詞から、卒業しても友情は変わらないという想いが伝わってきます。
”ことば”を「詩」と表現するのが、なんとも若々しい。
この「詩」には青春時代の未熟さだったり、恥ずかしさだったり……。
そういったものが込められているように感じます。
最後に「聞こえていますか」と問いかけているのは、きっとこの歌詞が友に向けた言葉だからでしょう。
自分が永遠だと信じている友情。
友も自分と同じように思っていてくれるはず。
そんな純粋さを感じられる歌詞です。
旅立つ友に向けて歌う
僕らは思い出で繋がっている
僕らはいつの間にか それぞれの
別々の道の上に 立っている でも
僕らをつないでいる この歴史は
誰にも消せやしないから
出典: 僕らだけの歌/作詞:北川賢一 作曲:北川賢一
2番の歌詞では、卒業した後のことについて歌われています。
学生時代の友人とはいつか離れ離れになってしまう。
毎日当たり前のように教室で笑い合っていた日々。
気付けば別れの時が訪れてしまった。
もうこれからは同じ教室に通うこともない。
けれど、僕らはずっと繋がっている。
君と過ごした時間だけは、いつまでも変わらない思い出だから。
かけがえのない思い出が旅立ちの勇気をくれます。
不器用にしか生きられなかったあの頃
誰も知らない 僕らだけの場所
ともに叫んだ 下手くそな歌は
まだ響いてるよ
出典: 僕らだけの歌/作詞:北川賢一 作曲:北川賢一
これまでにも何度か出てきた「僕らだけ」という歌詞。
繰り返し歌われるこの歌詞には、やはり特別な意味があるのでしょう。
青春時代の思い出は、同じ時間を過ごした相手としか共有できないもの。
中学生や高校生の頃、「大人には理解されない」なんて感情を抱いたことはありませんか?
家族や先生には打ち明けられなかった自分の想い。
共感してくれたのは同年代の友人だけ。
だから、「僕らだけ」と何度も歌います。
青春時代特有の苛立ちや苦悩。
それを下手くそな歌にして友と叫んだ。
決して美しい歌ではなかったけれど、その歌が今もまだ心の中で響いている。
若さゆえに不器用にしか生きられなかった。
その未熟さが、なんだか愛おしく思えます。
希望の光で満ちている
Yeah 旅立つ君よ さよならは言わぬ
Yeah 過去誇るよりも 今 光示せ
出典: 僕らだけの歌/作詞:北川賢一 作曲:北川賢一
自分とは違う道に旅立っていく友。
さよならと言わないのは、必ずまた会えると信じているから。
君との思い出は何ものにも代え難い大切な宝物。
だけど、誇るべきなのは思い出じゃない。
いつだって今を誇れるように精一杯生きていこう。
君との別れを悲しい思い出にはしたくない。
別々の道へと旅立っていく今日という日に君との再会を約束する。
次に会ったとき互いに笑い合えるよう、それぞれの夢に向かって努力すると誓う。
そういった気持ちが「光」の一言に込められているのではないでしょうか?
別れの寂しさよりも未来への希望を歌う。
キラキラと光り輝くような歌詞ですね。
最後に
『僕らだけの歌』は、まるで若者の気持ちを代弁したかのような歌詞。
十代にとっては共感。大人にとっては懐かしさ。聴く人の年代によって様々な感情を抱くことでしょう。
青春時代というのはどこか危なっかしくて、また時に痛々しくて……。
もどかしくて叫びたくなるようなあの頃の感情。
綺麗事だけでは語ることのできない青春の日々。
それが何故、振り返ってみるとこんなにもキラキラと輝いているのか。
それはきっと隣に大切な友がいたから。
青臭い青春時代を共に駆け抜けてきた仲間。
その存在が青春を輝かせているのです。
『僕らだけの歌』は、大切な友達と一緒に聴きたい曲ですね。