ACE COLLECTION【シンデレラ】歌詞の意味を解釈！僕は誰のこと？ピアノに込めた想いとは

しかし主人公の想いが届かないことは決まっています。

この物語の主役は自分ではなく、王子とシンデレラなのです。

だから当然、願いが叶うはずもなく焦点を当てられることすらありません。

シンデレラにさえ自分の存在を気づいてもらえないまま終わることだってあるのです。

主人公はどうにかして気づかれたいと、ピアノにありったけの想いを込めて弾きました。

ピアノ弾きの自分ができるのはピアノを奏でることだけ。

シンデレラに振り向いて欲しいという想いとシンデレラへの特別な想いをピアノの旋律に乗せていくのです。

この歌詞からはピアノに込められた主人公の想いを感じることができました。

そして一目惚れをした舞踏会から月日は流れます。

主人公はまたピアノを弾いているようです。

しかしその会場は、自分が恋をした相手の結婚式。

彼の想いは彼女に届かずに、日の目をみることなく胸に仕舞い込んだままでした。

そのまま結婚式のピアノを任されてしまった主人公。

しかし主人公は捻くれることもなく、悪意を持つこともなく、ただ彼女の幸せを祈りピアノを奏でます。 

ここで弾いている音色は明るく華やかで、祝福の想いが溢れていることを容易に想像させる歌詞になっていました。 

この部分から主人公が本当にシンデレラのことが好きなのだと気づくことができます。

本当に好きな人だからこそ彼女には常に幸せでいて欲しいのです。

彼女が選んだのはガラスの靴を拾って、自分を探し出してくれた王子様でした。

どんなに時間がかかっても、身分の良い家柄じゃなくても。

王子様は彼女だから好きになり、2人で歩んでいくことを誓いあったのです。

主人公は彼女が幸せならそれで良いと割り切っています。

自分が幸せにしてあげるという願いは叶いませんでした。

しかしこれからの将来に自分がいなくても、彼女が笑顔で楽しく生きていけるのなら主人公は満足なのです。 

エキストラだからこそ引き立て役に徹することを覚悟しました。

そして結婚式で最後に心からの祝福の音色を奏でられることが主人公にとっての幸せなのかもしれません。

この楽曲は、童話「シンデレラ」のストーリーの裏に秘められた恋を描いた歌詞になっていました。

王子様とシンデレラのハッピーエンドは運命によって定められたことだったのかもしれません。

しかしその裏では1人の叶うことのなかった想いが隠されていたのです。

物語の主役になれずに、ただのエキストラとして役を終えてしまったピアノ弾きの主人公。

舞踏会でシンデレラに出会った時の衝撃が鮮明に歌詞に綴られていました。

恋に落ちるパターンの中でも一目惚れというのは、刹那的で刺激的な感覚に捉われる特別な恋の仕方。

この歌詞では一目惚れをした時の感覚を体験しているかのような感覚を味わうことができました。

そしてそこから主人公はどんどん彼女の魅力に魅了されていきました。

歌詞の至るところに彼女への強い好意が散りばめられていたのです。

星空に擬えて綴られたその感情は、誰かを想うという感情が美しいことだという想いを込めていたのでしょう。

人を好きになるという感情は、人間の感情の中でも献身的で綺麗な感情なのだと気づかされます。

たとえその好意が届かずに2人が結ばれなくても、好きな人の幸せを願う気持ちは変わりません。

主人公は自分の想いを直接届けることはできませんでした。

だからこそ主人公は想いをピアノに乗せて送ることにしたのです。

好きだよという想いと、おめでとうという想い。

実際に彼女に届いていたかは分かりませんが、自分の中でも区切りをつけるために想いを乗せたのです。

何もせずに後悔するより、無駄かもしれなくても自分ができることを精一杯やることが大事だと気づかされます。

この歌詞では叶うことのない恋を抱いてしまった主人公の切ない恋心。

そして好きになるという感情の素晴らしさと想いを届けるために自分なりに努力をする大切さが読み取れました。

当サイトOTOKAKEでは他にも【ACE COLLECTION】の楽曲を歌詞解説した記事を数多く掲載。

その中でも今回は【70億にただ1つの奇跡】という楽曲を歌詞解説した記事を紹介させていただきます。

この楽曲は2度と会うことができなくなってしまった2人の想いを綴った1曲。

歌詞の意味を読み解いていくと、亡くなってしまった人の消えることのない想いがみえてきました。

離れ離れになってもなお、2人の心に残った想いを解説していきます。

気になった方は下記リンクより飛べますので、是非チェックしてみてください！