もし飛行機にのって空へ飛び立ったことがなかったら、飛行機への憧れがあるかもしれません。
もし行ったことのない場所へ行きたいと思っていたら、心の中でイメージが膨らんでいくかもしれません。
そういう夢がこの「浪漫飛行」という歌にはあると思います。 そしてトランクひとつだけで、そういう夢を叶えに行こうと歌っています。
この空への旅は、人生の比喩ともとらえることができるかもしれません。
ずっとやりたかったのにやっていなかったこと。
逢いたかったのに、逢っていなかった人。
そういう夢や愛を自分自身で手にすることを後押ししてくれるような歌だと思います。
もちろんそういう夢や愛の前では不安になることもあります。 でもそういう不安は希望があるからこそ不安になるのでしょうね。
夢を後押しする励ましが響いています。
米米CLUBの夢の高さ
米米CLUBは文化学院のサークル仲間で映画研究会の仲間で結成されたそうです。
だから彼らのライブは現実とは違う、まさに夢のような舞台だったと聞きます。
奇抜な衣装やメイク、寸劇まじりの演出など、ライブに取り入れられたものは舞台的なものであったようです。
最初はイロモノ扱いされていた彼ら。
でもその夢の高さが「浪漫飛行」という歌にはそのままあらわれていると思います。
ぶっとんでいた米米CLUBの世界観
現在のMV文化に繋がる舞台表現や映像表現も感じさせる映像表現が彼らにはありました。
そしてそれは現実とは異なる異世界を生み出していたと思います。
作家・村上春樹が語る夢の高さ
村上春樹のエッセイで、夢の中では地面から少し浮いているぐらいがいいと語っている文章をみかけたことがあります。
一方、世間では「地に足をつけて生きろ」と言われることもあります。
米米CLUBのこの楽曲はまさに空を飛んでいるような軽やかさがあります。
自分の夢の高さというものを考えてみることも面白いと思います。
筆者は、地面ばかりみていたら楽しくないと思います。
そしてこの「浪漫飛行」のように空を自由に飛び回るイメージは素晴らしいと思います。
一方この米米CLUBの夢の高さは現実世界とは違う異世界であるとも感じられました。
奇抜な衣装やメイクというのは、自分自身の本来の姿からは遠い世界であると感じます。
村上春樹は夢は地面から少し浮いているぐらいがちょうどいいと言っています。
自分のイメージがどれくらい高いところにあるのか? 考えてみるといいかもしれません。
最後に
「浪漫飛行」は空を飛ぶような軽快な楽曲と歌詞があわさってまさに夢のような名曲になりました。
2017年の新しいバージョンを聴いても、歌詞は少しも古くなっていません。
それはこの詩が人々がイメージする空への憧れを見事に歌にしているからだと思います。
地面ばっかりみていたらこんなイメージは出てきません。
時には飛行機に乗って空へ旅立ってみたいですよね。
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