【BOHBO No.5/サザンオールスターズ】歌詞を徹底解説！愛の歌…かと思いきや人生論が学べる歌詞

骨太なロック・サウンドと親しみやすいメロディ。

サザンオールスターズの得意なサウンドでファンのこころを掴みます。

韻を踏んだ歌詞が見事です。

誰でもいつまでも若いままでいたいと願うもの。

そして青春期の胸の昂ぶりを一生味わい尽くしたい。

「あの娘が可愛い」などと言い続けてあっという間に一年が経つ。

その間に愛を知っていく。

男だって恋心を忘れずに日々を生きていきたいという想いを胸に抱えている。

桑田佳祐のプライベートは案外秘密のベールに包まれています。

その実情は知ることもできないのですが、彼の率直な恋心の吐露をこの歌詞から汲み取れるでしょう。

Bメロは桑田佳祐の声のハリが素晴らしい。

ブラス・アンサンブルも高揚していきます。

ブラス・セクションの編曲はゲスト・テナー・サックスの山本拓夫です。

いくつ恋に敗れても立ち上がると宣言。

何度も復活してみせると口にします。

人間とは破れた恋の数に比例して愛を豊かに育むことを知る。

そしてまた未来に希望の火を灯すことができるのだ。

桑田佳祐によるあらゆる敗者へのエールのように聴こえます。

こころの優しい人にしか書けない歌詞です。

成功者の視点に安住しないのがサザンオールスターズが愛され続ける秘訣のように感じます。

サビは再び桑田佳祐とサザンオールスターズが得意な和洋折衷の歌詞。

威勢のいい言葉の応酬が聴く者の気分を一気に高揚させます。

頑張れ、準備はいいかい、いくぜ、君に愛の呪文を授けよう。

愛の呪文よ、オレを解き放っておくれ。

言葉遊びを駆使しまくってかっこよく力強い言葉が並びます。