GLIM SPANKYの「怒りをくれよ」とは?

『怒りをくれよ』GLIM SPANKYのクールなPVと歌詞を紹介♪の画像

「怒りをくれよ」は、GLIM SPANKYの2016年7月20日にリリースされた2ndアルバムの「Next One」のリード曲です。

映画「ONE PIECE FILM GOLD」の主題歌としても話題になりましたが、起用されたきっかけは、「ONE PIECE」の原作者である尾田栄一郎さんがGLIM SPANKY楽曲をラジオで聴いて惚れ込み、オファーしたことだそうです。

著名人も含め、幅広い世代の人々を突き刺さるような音楽で魅了するGLIM SPANKYらしいエピソードですね。

「怒りをくれよ」のクールなPVを紹介!

黄色いテントの中や外で、シンプルに演奏する姿を映したPVですが、光と陰を巧みに使った演出でとてもかっこいいですよね。

また、黄色いテントを使っていることで、中にいるときは画面全体が黄色くなり、どこかヴィンテージっぽいような、独特の質感を出しています。

1960年代から70年代のロックやブルースを基調にしながらも、古い感じがしない独自のサウンドを生み出してきたGLIM SPANKYらしいPVといえるでしょう。

GLIM SPANKY「怒りをくれよ」の歌詞が知りたい!

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GLIM SPANKYボーカルであり、作詞もしている松尾レミさんが、以前のインタビューで、攻撃的な言葉や音で作り上げられた歌でも、歌のどこかに愛や平和や希望があるのがロックだと考えているというようなことを語っていましたが、「怒りをくれよ」がまさにそんな信念を体現した楽曲だといえるでしょう。

その理由は歌詞解釈を見て感じていただければと思います。

すでに怒ってるのにまだ足りない...!?

鈍感なふりしてあげるからほら調子に乗れ
最低なセリフでもっと怒りに火を点けてくれ
限界のピンチを本気で感じて初めて
本能が震えて新しい自分が目覚めるんだ

出典: https://twitter.com/_ikumi_11/status/758280916116484098

歌い出しの「鈍感なふりしてあげるからほら調子に乗れ」という言葉が鮮烈ですが、すでにかなり怒っている様子がわかります。

しかし、そこで怒って相手に殴りかかる...というようなことではなく、さらに怒らせてみろよと挑発するのは余裕の表れですね。

そして、「限界のピンチ」さえ「新しい自分が目覚める」きっかけと捉えている姿は力というより心の強さを表しています。

怒るとすぐ態度に出てしまうけど、うまく言葉にできずに溜め込んだり、周りに気を遣わせるというような人が一番カッコ悪いですよね。

この曲の歌詞のように、「最低なセリフ」でもっと怒らせてみろ、俺を本気にさせてみろよと、笑うくらいの余裕がある方がかっこいいです。

そんな生き方を歌っているのではないでしょうか。

馬鹿げた夢と言われても開き直って追いかけようぜ!

怒(いか)りをもっとくれ 本気になりたいんだ
まだ 全然足んねえな 怒(おこ)らせてくれよ
馬鹿は馬鹿げた夢 追うしか出来ねえんだ
試練何度越えようが 満足を蹴り飛ばし行こうぜ

出典: https://twitter.com/fkwt2324/status/815382926732836864

冒頭の歌詞ではなんでそんなに怒ってるの?「最低なセリフ」って何を言われたの?と思った方も多いのではないでしょうか。

その意味がわかるのが次の歌詞で、「馬鹿は馬鹿げた夢 追うしか出来ねえんだ」という部分です。

つまり、自分の夢を馬鹿にされたことで怒っていたのですね。

だからこそ、もっと怒らせてくれ、その怒りが自分の夢への力になると言っているのです。

馬鹿で結構、馬鹿は馬鹿らしく、誰に何と言われようが夢を追わせてもらうぜ!ということなのですね。

また、満足を「蹴り飛ばし行こう」とあえて乱暴な言葉で否定しているのは、夢を追いかけ続け、試練を何回超えても満足しない探求者の姿なのでしょう。

「海賊王」というとてつもなく大きな夢を掲げ、最初は誰にも相手にされなかった「ONE PIECE」の主人公であるルフィが、強い仲間を増やしていくつもの試練を乗り越え、成長していく姿が浮かぶような歌詞でもありますね。

笑われるべきは陰で人のことを笑う奴ら

関係ない顔した ことなかれ主義の腑抜けが
陰でニヤニヤ 人のこと何を笑ってるんだ?
お前らさ 笑われるのは
湿った心は 最悪の燃えないゴミだぜ

出典: https://twitter.com/glim_lyrics/status/908895307257208832