気づくのが遅すぎた
星が消えていく
出典: 星が降るユメ/作詞:Eir 作曲:TANATE BOX
自分の過ち、別れを示唆するような予兆に気がつくのは、いつも失った後なのです。
2行目の「星」とは大切な人のことを表現しているのが分かります。
失意と絶望が込められた歌詞から何を学ぶべきか。
その答えは、この後に続くサビで綴られています。
終盤「悲しい過去を背負って未来に進む」
2度目のサビでは「過去を背負って、それでも生きていく」という力強い決意が示されていました。
いつまでも失意と絶望の殻に閉じこもることなく、過去の反省と過ちを未来に活かす気持ちです。
これが藍井エイルの力強い歌声に込められているように感じます。
まるで閉じられたカーテンを勢いよく開いて、眩しい光が部屋中を照らすかのような瞬発力のある展開ですね。
過去と向き合い、苦楽を糧に生きていく
失くした分だけ拾い集めてく
出典: 星が降るユメ/作詞:Eir 作曲:TANATE BOX
過去の過ちを1つ1つ反省していく様子をこの歌詞では綴っていますが「拾う」という表現が独特ですね。
歌詞全体で見ると、拾うものとは「星くず」のことではないでしょうか。
星とは大切な人のことだと解釈してきました。
つまり、大切な人を遠ざかる流れ星に例えると、流れ星の残光は大切な人との思い出と解釈できます。
大切な人との思い出を、バラバラになったパズルのピースに例えて「拾う」と表現したのでしょう。
未来へ続く光の筋に散らばる星屑を拾い集めて
海の向こう 星が降る日に
全て託して
出典: 星が降るユメ/作詞:Eir 作曲:TANATE BOX
「遥か遠く」ではなく1行目の「海の~」としたのは色々な解釈ができそうです。
私たちがこの歌詞を自分に落とし込むなら「遥か遠く」に置き換えると共感しやすくなります。
「海の~」は遠い場所を指しますが、「遥か遠く」は場所でもあり、遠い未来を指す時間でもあります。
「星が降る日」とは、いつかくる大切な人との出会いを果たす日を表します。
それは新たな出会いかもしれませんし、再会かもしれません。
いずれにしても、その日まで過去と向き合い、同じことを繰り返さないよう生きていく。
そんな願いが込められた歌詞ではないでしょうか。
2行目のように他力本願な言葉のチョイスをしたのは、「そう願っている」と捉えられそうです。
心の隙間を埋めるもの
最後の歌詞には強いメッセージが込められているように思います。
生きる事にしがみつくことを
誰も笑う事は出来ないでしょう
二人が過ごした日々がずっと
悲しい過去に ならないように
星が降る夜のストーリー
出典: 星が降るユメ/作詞:Eir 作曲:TANATE BOX
大切な人を失い、生きる気力さえ失うほどの絶望と喪失感の中から、失敗を次に活かして生きていく。
そんな姿勢を笑う人はいません。
2人が過ごした楽しい日々を悲しい過去で染めないように、素敵な出会いの物語を決して忘れないのです。
大切な人との別れで空いてしまった心の隙間はなかなか塞がるものではありません。
しかし、いつか出会う大切な人が埋めてくれる。
そんなメッセージ性を感じます。