お互いを大切に

2014年、ナイジェリアではテロ組織による女子生徒拉致事件が起きてしまいました。

250人以上もの生徒が連れ去られ、未だ200名以上が行方不明だということです。

そんな現状にアリシアは心を痛めたのでしょう。

私たちは奥底で一つに繋がっている

魂は一つなんだ。

だからお互いに愛し慈しむことができないわけがない

そんな希望とも思える願いを歌を通して届けます。

本当にその通りです。

お互いがお互いを思いやり優しさを分け合えば、戦いや悲惨な事件など起きるはずがありません。

本当は人間はそれができるのでしょう。

でもできていない現状があります。

アリシアは世界中の人々がお互い愛し合えることを信じてこの歌を発信しているとしか思えません。

強い信念が伝わってきます。

ハーレムの問題

No guns made in Harlem
But yet crime is a problem
He wanna shine, they wanna rob him
Single mother, where they come from?

How we gonna save the nation
With no support for education
'Cause right now it don't make sense
Right now it don't make sense

出典: We Are Here/作詞:Alicia Keys,Swizz Beatz,Mark Batson,Harold Lilly 作曲:Alicia Keys,Swizz Beatz,Mark Batson,Harold Lilly

2番Aメロ和訳

ハーレムで銃は作られていないけど

でも未だに犯罪は問題になっている

輝きたい彼とその夢を奪いたい彼ら

シングルマザーはどこからくる?

どうしたら国を守れる?

教育が全く受けられないのに

それじゃ意味がないから

今は何も意味がないから

まだ油断できない地域

ニューヨークのハーレムといえば非常に危険な地域というイメージが強いです。

でも近年では開発が進み以前よりかはだいぶ安全になってきています。

それでも場所によってはまだ危険なところもあるのです。

中々なくならない犯罪によって父親が殺され、多くのシングルマザーが生み出されています

シングルマザーが増えるということは当たり前ですが子供にも影響があるわけです。

父親を失い収入が途絶えた家庭は貧困の道を歩むしかありません。

幸いニューヨークにはシングルマザーをサポートする制度が充実しています。

ですから路頭に迷ってしまう可能性は低いようなのですが。

お金の面ではどうにかなっても父親から子供が受けとる愛や学びなどがなくなってしまうのはどうなのでしょうか。

やはり犯罪がなくなり父親が殺されてしまうこともなくなるのが一番でしょう。 

また子供たちが必要な教育が受けられないことも訴えます。

生きていく上で大事な知識を身につけられなかった子供は犯罪に走る可能性が高いです。

そうして罪は巡りいつまでもなくならない現状を産んでしまいます。

実はアリシアはハーレムのあるマンハッタンの出身。

ですから余計にこの問題が気になっていたのでしょう。

みんなで考えよう

Let's talk about our part
My heart touch your heart
Let's talk about
Let's talk about living
Had enough of dying
Not what we all about

Let's do more giving
Do more forgiving
Our souls are brought together
So that we could love each other
Sister,

出典: We Are Here/作詞:Alicia Keys,Swizz Beatz,Mark Batson,Harold Lilly 作曲:Alicia Keys,Swizz Beatz,Mark Batson,Harold Lilly

2番Bメロ和訳

私たちのことについて話をしよう

私の心はあなたの心にタッチしているわ

話をしよう

生きてる人について話をしよう

死んでしまった人たちの話はもうたくさんだから

もっとたくさん与えよう

もっと許して

私たちの魂は一つ

だから愛し合えないわけがない

シスター

前向きに進もう!

ここにきて前向きに進んでいこうという姿勢が示されます。

これまでは凄惨な事件や現状を訴えかけていました。

もちろんそれらから目を背けてはいけないしなかったことにしてもいけません。

多くの亡くなった方たちのことも忘れるわけにはいかないのです。

でも現状に目を向ければ自分を含めて今生きている人たちがいます

過去のことから学びを得てこれからどうしたらみんなが平和に生きていけるかを考えよう。

アリシアは訴えます。

他人を許し自ら多くを与える。

お互いにそうしていけば平和は実現できるはずです。

アリシアが伝えている「お互いが愛し合う世界」を今こそ、リアルにしていく時なのではないでしょうか。

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