この段階ではまだ「告白するなんて大胆なことはできない」と思っている主人公。

好きなのに告白して振られてしまったら悲しいですからね。

でもそれだけ本気で相手のことが好きだからこそ、そのように思ってしまうのでしょう。

好きになった気持ちは嘘じゃない」という歌詞がその本気度を物語っているように感じます。

好きな人の幸せを願ってあげられない主人公

ごめん 応援
できないよ うまくいくな!!
最低な願い事だよ
性格悪い悪魔の事を
応援しちゃうよ

出典: ヤキモチの答え feat.GUMI/作詞:shito 作曲:shito

この主人公は「自分の好きな人は、自分ではない別の男子に惹かれている」と思っているようです。

なので「ごめん応援できないよ」という歌詞が出てきているのでしょう。

好きな人の幸せを願ってあげるのが本当の優しさなのかもしれません。

でも、人間は心に弱さを持っている生き物です。

だから「うまくいくな!!」とつい思ってしまいます。

好きな人の幸せを願ってあげられない自分に落ち込む主人公。

その自覚があるから「最低な願い事だよ」と歌っているのでしょう。

2番~ラストにかけての歌詞

好きな子と会話できて舞い上がる主人公

「おはよう!寝癖ついてるよ」 初めて言えた
君は恥ずかしそうに 「ナイショ」
そんなの ずるいって…

毎日が少し宙に浮き
ミルクとパンダはシロクマで
世界が弾むよ

出典: ヤキモチの答え feat.GUMI/作詞:shito 作曲:shito

2番の冒頭の歌詞では、主人公が好きな子と会話をするシーンを取り上げています。

寝癖がついていることを教えてあげたという些細な会話。

でもそのほんの少しの会話だけで主人公は幸せな気分を味わっていることが読み取れます。

気分が舞い上がった様子を「ミルクとパンダはシロクマで」と表現しているのがユニークですね。

ここの部分に関しては理解できないリスナーも多く、詳しい意味は恐らく作者にしか分かりません。

筆者の独自の解釈ではありますが、気分が上がりすぎてパッパラパーな気持ちになっていることを表現してるのでは?と感じました。

片想い中の相手の恋が終わるように願うけど…

君の好きな人に 好きな子がいたらなんて願う悪魔
「いけないことですか?」 「だよね」 「わかってますよ」 独り言です

出典: ヤキモチの答え feat.GUMI/作詞:shito 作曲:shito

「君の好きな人に好きな子がいたら」という一見まどろっこしい文章。

でも三角関数になったことがある人は、きっとこのような気持ちを感じたことがあるのではないでしょうか。

片想い中の子の恋が終わって、代わりに自分が付き合ってあげられればいいのに…って思ってしまう主人公。

でもそれを願うことはいけないことだと葛藤する様子が描かれていますね。

主人公の本音が描かれている歌詞

嫌だよ 絶対!
ヤキモチがいて もがいて
楽にさせてくれないよ
話したくて探して 君を
独り占めしたくて

出典: ヤキモチの答え feat.GUMI/作詞:shito 作曲:shito

頭では分かっていても、主人公は自分の本音を無視することができません。

片想い中の子が他の男子と仲が良いというだけでキモチを妬いてしまいます。

本当に大好きだからこそ他の男子には渡したくない!と思ってしまうのでしょう。

「独り占めしたくて」と歌っているので、主人公の心の中には独占欲が表れているように感じられます。

好きな子を教室に呼び出す主人公

「話があります! 今日放課後 4時10分 この教室で」
心臓鳴り止まない 少し 少しの間の我慢だから
君はうなずく

出典: ヤキモチの答え feat.GUMI/作詞:shito 作曲:shito

ここからシーンがガラッと変わって、告白シーンへと向かっていきます。

片想い中の相手を誰もいない場所に呼び出すのってすごく勇気がいることです。

しかし、この主人公は「好き」という気持ちが大きくなりすぎてモヤモヤするから告白に踏み切ったのでしょう。

だからどんなに緊張したとしても気持ちを伝えようとしていることが読み取れます。

それにこの緊張はいつまでも続くものではありません。

告白して相手の答えを聞くことができたのなら、この緊張からは解放されます。

だから「少しの間の我慢だから」と自分に言い聞かせているのです。

ちなみに「4時10分」という時間。

恐らく「410(嫉妬)」を表現したいからこのような時刻を歌詞に入れたのではないでしょうか。

キモチを妬いて嫉妬している様子をこの数字からも読み取ることができます。

遊び心があってなんだか面白いですね!