イントロではエレキギターの響きでサッカーの試合前の歓声を表します。
そんな事もしっかり表現しながら”らしさ”のアピールも忘れてはいません。
決して騒々しくなく、むしろスロー。
これから始まろうとしている、戦いの前の静けさが感じ取れます。
歌が始まるまでに響くベースでは選手一人一人の鼓動、サポーターの鼓動、それぞれの胸の高鳴りを表現しているのでしょう。
ベースの重低音が、より試合前の緊張感を強調させます。
”誰の”という事ではなく、そこにいる”皆の”気持ちをSuchmosなりの表現で聴かせてくれます。
歌詞中、「Sunrise blue」や「褪せたデニムのように」というフレーズがあります。
作詞はヴォーカルであるYONCEによるものですが、この表現はSuchmosならではといえるでしょう。
この楽曲に関して、サッカーファンの間では賛否ある様ですが、筆者はアリだと思います。
激しく表現するのがサッカーだとも思いませんしね。
どの部分を切り取ってSuchmosが表現するのかは、アーティストの自由ではないかと思う訳です。
3.FRUITS
とても短い歌詞が特徴の3曲目『FRUITS』。
題名の意味はそのまま”果実”の事。
自分達がここまでやって来た事が実った。
結果やそこまでの過程も果実に例えています。
また味気ない世の中の事も同様に匂いのしない果実に例えるのです。
自分達は匂いのする方=流行へ。
このまま勢いに乗っかって行くんだと表現しています。
4.YOU'VE GOT THE WORLD
散々駆け上がってゆく
見えない敵を探してさ
掴んだものはなんなんだ?
成功したのは誰なんだ?
簡単そうに見えるかい?
そう簡単じゃないんだぜ
ニュートピアってどこなんだ?
俺たちは間に合うかい?
出典: YOU'VE GOT THE WORLD/作詞:YONCE 作曲:Suchmos
苦悩していますね。
ここまで順調に来ている様でも、そこには彼らないの努力があったから。
当然の事ながら、易々と来れた訳ではありません。
このまま今の自分達を維持していくのはどうすればいいのか?
もしかしたら、ここが彼らにとって乗り越えなければいけない一番大変な時期なのでしょうか。
ほんの少しですが、迷いも感じ取れますね。
結構大変なんだぜ俺たちも。
大丈夫かな?乗り遅れないかな…。
5.FUNNY GOLD
溶けあう残り香 冷たい床で踊ろう
知らないところ見せて欲しい
散らかったアンダーウェア
皺がついたままのシーツ
I'll surfin' your heart like s Shonan bay
出典: FUNNY GOLD/作詞:YONCE 作曲:Suchmos
やるじゃんYONCE♡
ラブソングである『FUNNY GOLD』。
なかなか濃厚な大人のラブソングに仕上がっています。
そもそもヴォーカルYONCEの声や曲調にラブソングはピタリとハマっているんですけどね~。
この方たち、いかんせんラブソングそんなに作ってくれないですよね。(笑)
でもなかなかですよ、このラブソング♡
もっとこんな感じの曲作ってくれれば、女性ファンも増えると思いますよ♪
6.ONE DAY IN AVENUE
知りたいのは 不倫? 不幸?
聞きたいのは 音? 騒動?
出典: ONE DAY IN AVENUE/作詞:YONCE 作曲:Suchmos
大人の事情に少し歯向かいたい心情がくみ取れる『ONE DAY IN AVENUE』。
題名を訳すなら、”目の前の一日”と筆者はしますが。
俯瞰的な見方をしているかのように感じ取れますがそうではなく、自分もその渦中に片足だけ突っ込んでいるんです。
ちょっとだけ、自分があまり良しとしていない世界に関わってしまっているけど、気にならないフリだけしておこう。
関わるのはごめんだ。
アンタらどんな音楽求めてるの?
ただ作るのは誰にでも出来る事だよ。
そこに俺たちあんまり関りたくはないね。
ちゃんとした音楽作りたいから。
深読みすると筆者にはこう感じ取れるんですが…。
7.ENDROLL
最後の曲はこの『ENDROLL』。
まるでインストゥルメンタルの様な楽曲です。
気怠く流れていくキーボードとハミング。
そこに静かなドラムの音と、DJの大人しいスクラッチ。
これ歌詞が付いているので一応は歌なんですよね?
少々解説が難しいです。
題名『ENDROLL』そのままに、歌詞はメンバーの名前が並んでいます。
粋な最後のメンバー紹介といった所でしょうか。
どこまでもオシャレ~♪♪
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