ここから2人の関係に大きな変化が訪れます。

詳しい事情については不明ですが、2人が離れ離れになる様子が描かれていますね。

離れ離れになることに対して2人は泣き、別れを惜しんだようです。

「かくした背中」という歌詞にも注目してみましょう。

これは"相手が後(=背中)を追わないようにした"という意味にも感じられます。

つまり、遠距離になることが確定したけど、2人で一緒に移住する選択はしなかったのです。

きっとその方が2人にとって良いから、バラバラに住むことを選んだのでしょう。

しかし、そうと分かってはいても、主人公は離れ離れになったことに対して後悔しているようです。

彼女と一緒にいてあげた方が良かったのではないか…。

そんな自責の念にとらわれていることが伝わってきます。

どんなに会いたくても会えない

(※)君の声を聞かせて
もう一度笑いかけて
とぎれないままの愛
叫ぶだけ
その頬にふれさせて
強く抱きしめさせて
とぎれないままの愛
会いたい(すぐに)会いたい(会いたい)
会えない

出典: 会いたい、会いたい、会えない。/作詞:久保田利伸・森大輔 作曲:久保田利伸

ここでは、遠距離恋愛中の寂しい感情を歌いあげていますね。

どんなに会いたいと願っても、遠距離になってしまったから簡単に会うことができません。

大好きな恋人なのに滅多に会えないって、とても辛いですね。

この主人公は多くのことは望んでいません。

ただ大好きな恋人に会って触れることができれば、それでいいのです。

遠距離ではないカップルなら当たり前のようにできることを、この主人公は切実に願っています。

そう考えると、とても切ないですね。

しかし、2人の絆はとても固くて、遠く離れていたとしても心の奥底で繋がっているはず。

だから「とぎれないままの愛」といっているのでしょう。

2番~ラストの歌詞

お互いの手を温め合っていた思い出

風舞う朝は 降りてくる Memories
君の手と 僕の手を
温め合えた

出典: 会いたい、会いたい、会えない。/作詞:久保田利伸・森大輔 作曲:久保田利伸

2番の冒頭では、2人が一緒にいた頃のエピソードが再び語られています。

風が吹く寒い朝は、いつも手を繋いでお互いの手を温め合っていました。

彼女と遠距離になっても、その思い出が深く心に残っている主人公。

そのせいか、風が吹いている朝を迎えると、いつもそのことを思い出してしまうのです。

些細なことがきっかけで、昔の思い出がふっと蘇るような感じを表現しているのでしょうね。

彼女に会えない主人公はどんな行動をとっている?

過ぎてく季節
移ろう景色
僕は 今も
面影を探すだけ

出典: 会いたい、会いたい、会えない。/作詞:久保田利伸・森大輔 作曲:久保田利伸

風の吹く寒いシーズンは終わり、たくさんの時間が流れて、いまだに離れ離れの2人。

それでも主人公は、彼女のことを忘れることなんてできません。

一緒にいた時の思い出に浸ったり、彼女の面影を感じられる物を探したりしています。

実際に会うことができないから、このような行動でしか心を満たすことができないのでしょう。

遠距離カップルでも、月1などで会いに行くといった約束をしている人たちもいます。

しかし、この主人公たちはそのような約束もしていないようですね。

約束していたとしても、会えるのは遠い先のことなのだと推測できます。

だから寂しくて仕方ないののでしょう。

彼女の声すら聞けない状態

君の声を聞かせて
この心 ふるわせて
とぎれないままの愛
会いたい(すぐに)会いたい(会いたい)
会えない

出典: 会いたい、会いたい、会えない。/作詞:久保田利伸・森大輔 作曲:久保田利伸

ここでは「君の声を聞かせて」という言葉に注目してみましょう。

日頃会えない遠距離カップルだったとしても、電話で話すくらいのことはしていてもいいはず。

しかし、この主人公は彼女の声さえ聞けていない状態なのです。

なので、この彼女は電話が使えない特殊な場所にいるのかもしれませんね。

もしくは、あえて電話をしていない可能性も考えられます。

声を聞くと余計に寂しくなるから電話をしないのか。

それとも、彼女の方はそれほど寂しいと感じていないから電話をしないのか。

理由は不明ですが、とにかく電話をしていないことは明確なようですね。

いつかまた会えると信じている

たとえ遠く離れてても
切れる事のないもの
信じてるよ
ふたりはまた
めぐりあうと

(※くりかえし)

出典: 会いたい、会いたい、会えない。/作詞:久保田利伸・森大輔 作曲:久保田利伸

ここまで散々切ない気持ちが描かれていましたが、ここでは未来への希望が描かれています。

滅多に会えないし、電話すらできていない2人。

それでもこの主人公は、いつかまた会えると信じているのです。

こんなに明るい気持ちを抱けるのも、きっと2人が固い絆で結ばれているからなのでしょう。

ちょっとやそっとのことでは、2人の関係は崩れない。

そんな関係であることが読み取れる歌詞ですね。