キャンディーズ初の大ヒット曲「年下の男の子」

"お姉さん的キャラクター"を前面に出したこの楽曲が大ヒット!

【キャンディーズ/年下の男の子】歌詞の意味を深掘りしてみよう!母性本能をくすぐる歌詞が面白い!の画像

昭和を代表的するアイドルグループのひとつ、キャンディーズ

そんなキャンディーズが歌う楽曲の中でも代表曲としてよく挙げられるのが「年下の男の子」です。

「年下の男の子」は、1975年2月21日にリリースされたキャンディーズ5枚目のシングル曲。

この曲をきっかけにキャンディーズは一気に知名度を上げました。

この曲のセンターを務めたのは、メンバー伊藤蘭さん。

伊藤蘭さんは、デビュー当時からお姉さん的キャラクター人気を獲得していたため、この楽曲のセンターに抜擢されたんだとか。

キャンディーズ=お姉さん的アイドル」というイメージを確立できたのも、この曲の影響が大きいといえるでしょう。

それまで「アイドル」というと、中高生が夢中になることが多かったこの時代。

大学生になってくると「アイドル好きを公言するのは恥ずかしい」という風潮がありました。

しかし、この曲をきっかけに大学生のファンが一気に増えたのです。

そして、大人になってもアイドルを応援してもよいという風潮へと変化していきました。

「年下の男の子」はそれだけ世の中に強い衝撃を与えた楽曲といえるでしょう。

お姉さん的な視線で描いた歌詞の意味を解説!

独自の解説付きで歌詞を紹介!

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昭和を代表する曲になるほど大きなヒットを飛ばした「年下の男の子」。

面倒見の良い優しい大人の女性を描いた歌詞は、当時の男子大学生や成人男性の心を掴んだのでしょう。

ということで、今回はこの楽曲の歌詞について深く掘り下げてみていきましょう!

わがままで手のかかる男性だけど、なぜか心惹かれてしまう…。

そんな母性本能くすぐる恋人を持つ女性を描いた歌詞を紐解いていきます!

1番のAメロ

「ネイビーブルーのTシャツ」から読み取れることとは?

真赤な林檎を頬ばる
ネイビーブルーのTシャツ
あいつはあいつは可愛い 年下の男の子

出典: 年下の男の子/作詞:千家和也 作曲:穂口雄右

1番の冒頭では、無邪気で可愛らしい彼氏の様子について描かれています。

子供のように目を輝かせて、むしゃむしゃと林檎を頬ばっている彼氏の姿が浮かびますね。

ネイビーブルーといえば、メンズファッションにおいてよく見かけるカラーバリエーションでもあります。

さまざまな色と合わせやすいですし、とりあえずネイビーブルーを選んでおけば無難で安心!みたいな印象が強い色です。

そんなネイビーブルーのTシャツをよく着ているであろう、この男性。

後述する歌詞の内容も含めて考察してみると、この彼氏、ファッションにはあまりこだわりがない男性かもしれません。

ファッションに興味がないという点も子供らしいといえますね。

そんな特徴を持っている男性のことを「可愛い」という歌詞の主人公。

林檎を頬ばるという点も、ファッションに興味がないという点も、考えようによっては欠点になることだってあります。

「食べ物を頬ばるなんて上品じゃなくて嫌」

「ファッションに興味がないなんてカッコ悪い」

人によってはそのように感じることもあるでしょう。

でも、そんなちょっぴりダメな部分があるからこそ、惹かれてしまうんです。

母性本能がくすぐられるとはこのような状態のことをいうのかもしれませんね。

1番のBメロ

生意気で憎たらしい一面を持つ彼氏

(※1)淋しがり屋で生意気で
憎らしいけど好きなの
L・O・V・E 投げキッス
私のこと好きかしら はっきり聞かせて

出典: 年下の男の子/作詞:千家和也 作曲:穂口雄右

「寂しがり屋」という点は、まあいいでしょう。

でも「生意気」や「憎らしい」というのは、完全に彼氏の短所です。

普通であれば「こんなわがままな人、いちいち付き合ってられない!」と思ってしまうのでしょう。

しかし、この歌詞の主人公はそれでも「好き」といっています。

年上である彼女に対してツンツンとした態度をとってしまう彼氏。

でも「寂しがり屋」ともいっているので、気分次第ではデレっとすることもあります。

いわゆる"ツンデレ"ってやつですね。

普段はクールで可愛げのない言動も多いのに、ふとした瞬間甘えてくる…。

そんなギャップを持つ彼氏に惹かれてしまったのかもしれません。

歌詞の後半にも注目してみましょう。

「私のこと好きかしら」と歌っているので、まだ彼氏の気持ちをきちんと聞けていないようです。

もしかしたらこの二人、まだ付き合う前の状態なのかもしれませんね。

友達以上、恋人未満といったところでしょうか。

子供らしい一面を持つ彼氏に「投げキッス」してアプローチする彼女。

かなり大胆ですね!

"余裕のある大人の女性"だからこそ、こんな大胆な作戦に出られるのでしょう。

1番のAメロ②

彼氏のだらしない一面を描いた歌詞