“車窓の〜”といわれると、「世界の車窓から」という旅行番組を思い浮かべてしまいます。

もしからしたら主人公はその番組を観て泣いているのかもしれません。

その番組が本当に関連しているかどうかはわかりませんが、日常の様々な光景に感動しているのでしょう。

彼は今、かなり感傷的になっているのです。

1番で歌っていたように、恋や夢にやぶれてしまったのなら仕方ないでしょう。

そして、主人公は心の浮き沈み体を突き動かすパワーになると言っています。

普通の人の場合は、感情の起伏がない方が物事が上手くいくことが多いでしょう。

毎日気分がコロコロ変わっていたら、仕事もやりにくいです。

他の人とのコミュニケーションにも支障が出てしまいます。

ただ、芸術家やロックスターの場合は、感情の浮き沈みが激しいタイプが成功することもよくあります。

ネガティブからポジティブへと感情が一気に切り替わるときに、大きな心のエネルギーが発生するからです。

主人公もきっとそんなタイプの人間なのでしょう。

自分の特性を掴んでコントロールできれば怖いものはありません。

愛や目標に向かってエネルギーを爆発させるのみです。

掛け声にも注目したい2番Bメロ

Ride on time Show must go on, baby

出典: マイニューラブ/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

“Show must go on”とは「ショーは続くよ!」という意味です。

イギリスの有名なロックバンド・QUEENの曲のタイトルにもありますね。

歌詞にはありませんが、そのあとに“Let's go now!”という掛け声が入っています。

歌詞の主人公は、人生ショーに喩えているのでしょう。

ショーと考えるなら感情の浮き沈みもプラスに働きそうです。

それに思い切っていろんなことを楽しめますもんね。

夢や目標、愛などを見失って苦しんでいる人は、人生=ショーだと考えてみるといいかもしれません。

2番のサビの歌詞を解説

新しい恋のようなもの
見つけに行こうよ
愛しすぎちゃったらそれは
もう愛じゃなくなる
学んで目線変えて
マイ・ニュー・ラブ

出典: マイニューラブ/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

愛しすぎたらどうなるのでしょうか?

何かをやり過ぎたらダメになってしまう。

丁度、中国の論語に出てくる「過ぎたるはなお及ばさるが如し」のようですね。

度を超えて何かをすることは、足りないことと同じようによくないという意味です。

恋ならばいっときに激しく燃え上がってしまうこともあるでしょう。

夢も同じです。

しかし、周囲が見えなくなるほど盲信してしまったらその関係は長くは続きません。

目標に向かって体を壊すほど頑張るというのもよくないと思います。

バランスが取れず、どこかに綻びが出てしまうからです。

本当に大事なのはじっくりと腰を据えて、長く続けることなのかもしれません。

歌詞の主人公はそれを目指して頑張ろうとしているのではないでしょう。

今までとは視点を変えてこそ、新しい愛や夢と良い関係が築けるのだと思います。

ラストのサビ

新しい恋のようなもの
見つけに行こうよ
愛しすぎちゃうのと
幸せはまた違うこと
正解はきっとある
マイ・ニュー・ラブ

出典: マイニューラブ/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

愛が度を越すと上手くいかないということを表現しているのでしょう。

独りよがりで真実が見えなくなっているかもしれません。

しかし何とか視点を変えれば今よりきっとよくなる。

主人公はそう考えて、答えを見つけるために今旅だったのです。

強い愛はどうなってしまう?

主人公が歌詞の中で言っているような、強すぎる愛はどうなってしまうのでしょうか。

歌詞の状況をより具体的に捉えるために、恋愛に当てはめて考えてみます。

束縛へ

恋愛ではよくあるパターンですね。

相手を好きなあまりすべての行動を把握していないと気が済まなくなるタイプです。

相手が異性と交流することはもちろん、同性の友達と遊ぶのまで許せなくなってしまう例もあります。

「マイニューラブ」の主人公も、もしかすると束縛癖があり、相手から愛想を尽かされてしまったのかも。

束縛というのは相手を想っているようで、結局は独りよがりなものです。

主人公もそこに気づき、これからはもっと大きな視点で関係を気づいていこうと考えたのかもしれません。

憎しみへ