カノエラナの「ダンストゥダンス」
初シングルとして発売
この「ダンストゥダンス」は、これまでカノエラナが出してきた曲と一線を画する楽曲です。
今までの楽曲は、シングル形態では発売されておらず今回は初めてのシングルとして発売されました。
作詞・作曲・編曲は自ら行っており、カノエラナの感覚を知ることができるでしょう。
MVを観てみよう
まずはMVを観ていきましょう。
クラブ内は客層も様々でどこの誰とも分からない人たちが集ってワンナイトを過ごしています。
これは日常でもあり得る光景です。街を歩いていて、顔見知りや友達と会うことは少ないといえます。
クラブの中でのことですが、日常においても起こることであると考えてみます。
一人一人が同じような想いを抱いて生活していることでしょう。
特に現代ではごく当たり前の光景になっており、現代を縮小して曲にしている点で感覚がすごいですね。
歌唱力に注目!
カノエラナと言えば、歌声が特徴的で独特な歌唱力が注目されていますね。
歌詞の世界観も独特なものがあり、その世界観を見事に歌い上げる抜群の歌唱力は注目ポイントです。
「ダンストゥダンス」は昭和の歌謡曲を連想させる曲であり、実力がなければ世界観を出すことが難しいはず。
MVを観ると分かるように、歌唱力をフルに活かして世界観を醸し出しています。
新しい一面というよりは、引き出しが多くあるということです。
発想力と幅広い引き出しを持っている、今後の曲も楽しみになってきます。
クラブ内で事件発生!
MVのストーリーでは誰もが楽しく過ごす空間で、殺人事件が突然起こります。
アフロの客が床に倒れており、胸元には刺された出血がという非日常的な状況。
警察が介入し、凶器のナイフと犯人のものと思われる髪の毛が押収され、犯人が分かります。
しかし事件が起こったということに人は無関心であり、そこから殴りありのケンカが始まるのです。
騒ぎの中、死んだはずのアフロの人が実は生きていたという喜劇が描かれています。
人間模様が描かれている
人が死んでいる状況でも、各々が思い思いの行動をしているという心理。
例えば地震・台風がどこかで起こり、でも自分が住んでいる地域は被害に遭ってない。
だから気にならない、という心理に似ているような気がします。
多くの人がということではありませんが、全ての人がそれぞれ生活していますよね。
どこか自分に関係ない場所で何かが起こったとしても、それほど気にすることは日常でないでしょう。
自分の住んでいる場所で起こったら、それこそ自分のことで手一杯になります。
クラブ内の人間模様も同様です。
自分が被害に遭っていない、関係ないから楽しめてしまうのです。
これは誰も責められることではありませんが、「そんな感覚でいいの?」というメッセージがあるようです。
衣装は大人っぽさを醸し出している
クラブが舞台ということもあって、カノエラナの衣装も大人っぽいものとなっています。
今までのMVではカジュアルな服装がメインでしたが、今回は大人の女性を演出しているといえるでしょう。
衣装・服装によって人の印象は変わるもの。
カノエラナは年齢で見るとまだ20代です。
ですが、少しずつ大人の階段を昇っているからこそこうした衣装も着こなせるようになります。
衣装の変化はカノエラナの成長の証なのです。
カノエラナが今までTwitterを使って発信してきた中にはない要素が、今回の曲に多く含まれています。
衣装について詳しく見ていきましょう。
初めはシックなパンツスーツを着こなしており、曲の始まりは静かな雰囲気の衣装でスタートさせます。
Aメロのサビが終わったところで、衣装がチェンジ。
昭和の雰囲気を感じさせる衣装へと変わり、クラブ内の騒がしさとマッチする感じですね。
昭和から平成初めのバブル頃の雰囲気といった衣装でもあるのではないでしょうか。
カノエラナのイメージする昭和から平成が表されているといえます。