海千山千の芸能界はやはり怖い?!
Some Guys ウマい話 釣るのが 釣られてさ
案の定 泣きをみてる クールな柄じゃないのに
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=57433
バラエティなどに進出し、カジュアルで親しみやすい、新しいアイドル像を打ち立ててきたSMAP。
彼らを起用したい企業やテレビはたくさんあったでしょうし、SMAPの側も、自分たちをさらに売り込むため、そこは企業同士“釣り釣られ”を繰り返してきたはず。
しかし、SMAPのメンバー個人個人には、色々な感情があって、中にはSMAPのためとはいえ、折々に自分の感情を押し殺して“泣きをみてきた”こともあるでしょう。
明日に向かって撃つ 希望をつめこんでる胸が
今日も泣いてるぜ
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=57433
この曲がリリースされた当時、メンバーは最年長の中居・木村がまだ23歳。
香取にいたってはまだ18歳です。
自分たちの意見が全て押し通せる年齢でもなかったでしょうし、自分たちの理想や“こんな仕事をしたい”という希望をひとまず押し殺して、したくない仕事でも頑張っていたことはあるのではないでしょうか。
なんせ彼らは“アイドル”ですから……。
未来には不安が?それでも走り続けるしかない!
陽が昇れば やり直せるさ
照れや 弱さ ぜんぶ承知だよ
この世にお見舞いしてやれ
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=57433
それでもまだまだ若かった彼らは、日々多忙な仕事をこなしながら、きっと未来の自分の姿を見据えて、毎日頑張っていたのではないでしょうか。
不満や不安、自分の弱さなどを全部ひっくるめて飲み込みながら。
不器用すぎる ハンドルで 突っ込んで いくのさ
だけど 止められない 転がるように 走る
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=57433
自分自身を上手にコントロールできるほど、熟練の大人にはなれていない年代で、しかし止まることは許されない立場にあり、彼らはいつも精一杯、ハンドルをきりながら、疾走していたように思えます。
いくつものリフレインで語られるのは?
一度きりの人生だから
当たり砕け散ったかけら達
抱きしめ今夜は眠ろう
出典: https://twitter.com/Smap7968ryou/status/920946919429480448
自分の気持ちを押し殺すことが多い日々の中で、失わざるを得なかった“こんなことやってみたいな”という希望は、きっと彼らには多すぎるほどあったでしょう。
しかし、弱音を吐くことなく、砕け散った希望のかけらすら抱きしめようとする歌詞に、アイドルというのは本当に、華やかさの裏でとても縛られた存在なのだと感じられます。
バラの 花束が 似合うのも いるのさ
だけど 似合わない 転がる ように 生きて
出典: https://twitter.com/orange_wordsbot/status/921053667767152640
バラの花束というのは、イコール、アイドルとしての華やかな舞台の自分たちを表しているのかもしれません。
けれど、彼らも1人の人間であり、男性です。
きらびやかな衣装を着て、ステージに立ちつつ“本当の俺はこういうんじゃないんだよ”という矛盾を抱えて、自由になりたい願望もあったのではないでしょうか。
時代遅れのオンボロに乗り込んでいるのさ
だけど降りられない転がるように生きてゆくだけ
出典: https://twitter.com/medianetes/status/921212650666651648
時代の最先端にいるようで、昔から続く“アイドル”というカテゴリーの中にいるのは、まさに時代遅れのオンボロに乗り込んでいる、と思えたのかもしれません。
ですが、トップアイドルになってしまった彼らは、すでにその“アイドル”から降りられない立場にあったとも思えます。
転がるように生きて、というのは、自分の意志でこの状況に抗えるわけじゃない、と言っているのでしょうか。
ここが、まさにSMAP解散騒動の核心=“自分たちじゃどうにもならない”を示しているのかもしれません。