一番後悔していること

何度も
言い出して辞めた言葉の欠片を
集めて繋げる物語
自由に愛した記憶があるから
終わらない未来

「寂しいときだけそばにいてくれ」と
わがままな僕を抱き締めて
優しく笑った君を思い出し
涙を流していた

出典: 追憶のライラック/作詞:谷中淳 作曲:沖祐市

結局言えずに終わった言葉が「僕」にとっての後悔の種であるようです。

男はしんどいときほど黙ってしまう生き物です。

だから寂しいときばかり共に過ごした「君」に何も言ってあげてなかったのでしょう。

思っただけで口にしなかった言葉を並べるだけで永遠の未来が紡げるほどです。

 「愛してる」の一言だけで終焉を回避出来たのかもしれないのに……ロクデナシの「僕」もいい加減そう気がついているハズです。

別名保存した過去の恋愛を何度も何度も読み返す男の寂しい背中が目に浮かぶようです。

気まぐれで自分本位な愛し方は一見受け入れられているようでも、決して長続きはしないものです。

切なさが溢れるMV

谷中淳の演技に注目

男の哀愁が全面に漂う切ないバラードとなっています。

楽屋で一人物思いにふける谷中淳の表情が切ないですね。

一生浮かんで来ないんじゃないかと心配になるほどの落ち込みようです。

それなのに終盤、ようやく立ち上がってバンドメンバーに合流する頃には何事もなかったような顔をしています。

どんなに悲しいことがあっても他人に悟られるわけにはいかない。

そんな男の世界を語らぬ背中だけで表現しているMVです。

まとめ

【追憶のライラック/東京スカパラダイスオーケストラ】ハナレグミの永積タカシが参加!歌詞を紹介!の画像

男目線の失恋ソングの傑作「追憶のライラック」の歌詞を紹介しました。

あらゆる男心を歌い尽くしてきた東京スカパラダイスオーケストラだからこそ書ける究極の失恋ソングでした。

女性目線の失恋ソングであればどんなに深い悲しみにひたっていても最終的には「前向きに立ち直って行こう!」と決着するものは少なくありません。

リアルでもSNSで「彼氏と別れてフリーになりました!」と宣言できるのは圧倒的に女性です。まさに上書き消去的な発想ですね。

しかし「追憶のライラック」は男性目線の楽曲です。

未練がましいなんて言葉で片付けられない、繊細な男心の割り切れない心情を見事に歌い上げています。

プライドや心の弱さ、拠り所にしていた彼女との悲しい別れ、様々に入りまじった名曲ですね。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね