キーワードは窓にかかるあの布

橋本奈々未(乃木坂46)【ないものねだり】歌詞&MV解釈!ないものねだりでも…ななみんを振り返ろうの画像

すでに芸能界を引退している橋本奈々未さん。

記事の中では芸能界で活躍していた時の愛称である「ななみん」と呼ばせていただきます。

解釈は、ななみんの最後のソロ曲となった『ないものねだり』の歌詞から始めましょう。

歌詞の始まりは、ななみんにとっても乃木坂46にとっても大切なアイテム「カーテン」です。

冬の夜の過ごし方

橋本奈々未(乃木坂46)【ないものねだり】歌詞&MV解釈!ないものねだりでも…ななみんを振り返ろうの画像

カーテンの裾の辺り
木目の床 底冷えする真冬の夜
ベッドの中
好きな小説を読んでいたい

出典: ないものねだり/作詞:秋元康 作曲:丸谷マナブ

乃木坂46にとってもななみんにとっても忘れることの無いデビューシングル

タイトルに使われたのはカーテンです。

作詞家秋元康さんのひらめきとアイデアでカーテンは夢へのツールになりました。

「ぐるぐるカーテン」は、日本の女性アイドルグループ乃木坂46のデビューシングル。2012年2月22日に発売された。
ミュージック・ビデオ:カーテンに包まれたサナギから大舞台に羽ばたく蝶になれという願いが込められた映像構成になっている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ぐるぐるカーテン

『ぐるぐるカーテン』を意識して歌詞はカーテンから始まったのでしょう。

でも『ないものねだり』ではカーテンは外光をさえぎる布。

ぐるぐる巻いてはしゃぐことはしません。それだけ成長をしました。

北海道出身のななみんですが、東京の冬にすっかり慣れたようです。

カーテンと床の隙間から入ってくる冷気に首をすくめました。

出るのがもったいないほどにベットの中は温まっています。

その中で許されるなら時間を気にしないで本を読んでいたい。

ななみんがふと口にしたのでしょうか。心を読み取った歌詞です。

本が好きを公言。その中でも小説LOVEな、ななみん。

現役の時にも予定を忘れてストーリーの中に入り込んで行きたかったのでしょう。

引退をしたら好きなことに思う存分時間を使ってほしい。

そして急がず自分に戻って行けば良い…『ないものねだり』の歌詞にはこんな思いも込められています。

誰にも邪魔されない時間

ゆっくりと過ぎる時間(とき)が
心を癒してくれるの
慌ただしい日常の中
一人でいるのが好きになった

出典: ないものねだり/作詞:秋元康 作曲:丸谷マナブ

ななみんが歌もダンスも常に真剣に取り組んでいた様子は言わなくても分かります。

乃木坂46の1期生としての使命を果たす日々が続きました。

息をつく暇もない日々、ふとした表情から読み取って生まれた歌詞ですね。

「一人」になりたい…。

一人にならないと自分を取り戻すことができなかったのでしょう。

時間に追われない誰からも見られていない一人の部屋。

とりあえず歌詞でその空間に入ることができました。

このまま時間の無い世界に

橋本奈々未(乃木坂46)【ないものねだり】歌詞&MV解釈!ないものねだりでも…ななみんを振り返ろうの画像

このまま 眠くなれば
いつの間にか 部屋の灯り点けっぱなしで
夢の中へ
微睡める自由があればいい

出典: ないものねだり/作詞:秋元康 作曲:丸谷マナブ

読書好きにとって寝る前のベットの中で本を読むのは至福の時間。

うっかりすると本を落としてそのまま寝落ち…。

やっちゃったと思いながらも心は満たされています

もう一度立ち上がって消すはずの照明も、結局朝までそのまま。

仕事があるときは、予定に合わせてスマホのアラームをセットしていました。

万が一に備えてアナログな目覚まし時計も枕元にあったかもしれません。

時間厳守を最優先していたこれまでの日々、一番の望みは心行くまで眠ることだったのでしょう。

「微睡み(まどろみ)」という優し気な言葉に集約された小さな願い。

芸能界から引退したら一番にしたいことは、二度寝なのかもしれません。

これ以上は要らないから…

求めてばかりでは心が疲れてしまいます。

自分の前に見えているものだけで満たされるのなら、悩むことは何も無いはず。