今日はもうこのままで
なぜ 人は誰も
目の前にある この幸せだけで
今日を生きられないの?
もう充分でしょう
私 ないものねだりしたくない
出典: ないものねだり/作詞:秋元康 作曲:丸谷マナブ
自分には無いものを求める『ないものねだり』。
今よりレベルが高いものを求める『ないものねだり』。
いつしかキリなく求めてしまうことがありますね。
自分が今持っているもので日常に差支えがなければ、何かを求める必要は無いはずです。
余計なものが増えすぎてしまえば、心にも余計なものが増えてしまいます。
求めずに生きること、少ないものとシンプルな思考で生きられれば…。
理想の生き方なのかもしれません。
朝が来ても変わらない自分で
何かを失うなら
そこまでして欲しいものは一つもない
今 持ってる
すべてが私のすべてでいい
そう 目が覚めてもこのままでいい
出典: ないものねだり/作詞:秋元康 作曲:丸谷マナブ
うぬぼれでも諦めでもなく現状に満足している自分。
『ないものねだり』を歌うななみんの心理状態なのでしょう。
慌ただしい毎日で、無くしたり見失ったりしたものをこれ以上増やしたくありません。
自分の願いを叶えるために、誰かを傷つけることはしたくないのです。
心は自分が積み上げたもので満たせばいいのだから。
引退をした次の日からは一般人と呼ばれる日々が続きます。ななみんは自らその道を選びました。
淡々と過ぎていく日常が始まります。すべてが自分の時間になった静かな夜の次に来る平凡な朝。
『ないものねだり』は、ななみんの小さな願いでできています。
ここからは『ないものねだり』のMVを解釈
お待たせしました。ここからはMVの解釈に入ります。
最後のソロ曲のMVとなったこの曲ですから、見るべきポイントが盛りだくさん。
別れは辛いけれど、MVの『ないものねだり』でななみんを振り返りましょう。
すべては、ななみんのために
目に焼き付けてほしい、最初から最後まで
ななみんの赤いマント姿から始まります。赤ずきんちゃんが大人になったのでしょうか。
どこかのビルの屋上から一転して映る白い部屋と白い衣装に変わります。
ふんわりとしたトーンの白はななみんに一番似合う色です。
ファッション雑誌のモデルとしても活躍したななみんへのリスペクトを感じる映像です。
プライベート感とガイコツマイクに胸キュン
仕事が終わってお家に帰ってからのななみんをイメージさせる映像が出てきます。
読書をする横顔とうなじのラインがキレイ目な仕上がりです。
そしてそこに挟み込まれる、ガイコツマイクを持って歌うななみん。
ここでレトロな手持ちのマイクをどうして使ったのか?何だか不思議です。
歌の上手さをこのマイクで表現したのでしょう。
マイクを持つ親指の爪もポイントとなっていますね。