「緑のハイヒール」は20代女性の共感ソング?

眉村ちあき【緑のハイヒール】歌詞の意味を徹底解釈!問いかけているのはだれ?「僕」が怖れているものとはの画像

「まゆむらー」と呼ばれるファンから愛され、その勢力を着々と拡大させている眉村ちあき。

自由奔放な楽曲のイメージが先行する彼女の、「緑のハイヒール」をご紹介します。

2018年、深夜のバラエティ番組のコーナーに突如として現れました。

得意の即興ソングを引っさげ、「大丈夫」という名曲を生みだしているのです。

現在の眉村ちあきを作り上げた原点ともいえるでしょう。

「緑のハイヒール」とも共通する点が多くあります。

併せてお聴きいただけば、眉村ちあきの心の奥深さがさらに実感できますよ。

アルバム『劇団オギャリズム』に収録!

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「緑のハイヒール」は、2020年1月にリリースされた2ndアルバム『劇団オギャリズム』に収録されています。

バラエティ番組に出演したことで、楽にメジャーデビューを果たしたわけではありません。

その前から数多くのライブ活動を地道に積み重ねてきているのです。

眉村ちあきを知らなくても、様々な年代層の心を掴む作品に仕上がっています。

アルバムも、ぜひ併せてお聴きください。

恋する女心を弾き語る眉村ちあき!

2019年にワンマンライブで披露された、「緑のハイヒール」です。

型破りでキャッチーなタイトルを得意とする、眉村ちあき。

『劇団オギャリズム』にも収録されている、「おばあちゃんがサイドスロー」。

奇天烈すぎるタイトルと比べ、「緑のハイヒール」はそんな中でもほどよく肩の力を抜いた楽曲なのです。

歌詞やメロディ、歌唱力に至るまで細部にわたり更なる成長した眉村ちあきを感じられます。

楽曲について、とあるインタビューで「すごい頭を使った!」と語っていました。 

らしからぬ、歌詞の回収作業をスマートに盛り込んでいるのです。

独特な視点と表現が絶妙の歌詞を余すところなく徹底解釈!

眉村ちあき【緑のハイヒール】歌詞の意味を徹底解釈!問いかけているのはだれ?「僕」が怖れているものとはの画像

ポップな曲調でアコギの響きに乗せ、どちらかといえば軽快にイントロが始まります。

その軽やかさが、想像の期待をうまく裏切ってくれるのです。

「同世代の女の子に共感してもらえそう」と語っていました。

独創的な表現と視点で、儚く甘く切ない人間模様を描写しています。

「緑のハイヒール」ってわりと珍しい...?

なぜ緑のハイヒール?

緑のハイヒール 履く理由は 目にいいから
涙を隠そうと下を向くたび 目が良くなるでしょう
時々思い出す 私だけがいないグループライン
そこではどうせ 色々言われて たんだろうな

出典: 緑のハイヒール/作詞:眉村ちあき 作曲:眉村ちあき

いきなりイントロから核心に迫る歌詞で始まります。

あまり見かけることのない緑のハイヒールを履いている主人公は、おそらく女性で間違いないでしょう。

そもそも緑色とは目によいのでしょうか?ご存知の方も多いかもしれません。

副交感神経に働きかけ、目に優しく気持ちが和みリラックス効果があるとされています。

その効き目を知っている主人公。すでに泣きだしているのでしょうか。

決して目を良くするために下を向くのではありません。

その目線の先に、意図せず履いていた緑のハイヒールが飛び込んできたのでしょう。

過去の辛く悲しかった時の気持ちを癒してくれたのです。

そこに居たはずの場所...

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いつも癒してくれてたはずの「緑のハイヒール」。

同時に、履くたび思い出したくもなく心痛い記憶も呼び起こされるのです。

現代社会を象徴するSNS。主人公もその煽りを受けた1人なのでしょう。

グループから外されたのか、自分から抜けたのか...。

いずれにしろ居るはずの場所に自分だけ存在していないという、悲痛な心の叫びが聞こえてくるようです。

感情をコントロールできない自分を戒めるため、あえて履いていたのかもしれません。