「NEVERLAND」ってどんな曲?
キーワードは「鍵」
アルバム「NEVERLAND」のパッケージには「鍵穴」が描かれています。
そして、初回限定盤には実物の「鍵」も封入されていました。
「鍵」はまるで4つのハートを合わせて形作られたクローバーのようです。
コンセプトアルバムに収録されている曲
つまり「NEVERLAND」を理解するには、アルバムに収録されている他の曲を考察することが必要なのです。
さらに別アルバム「STORY」についても考察すれば、より深く知ることができる作りとなっていました。
ファンタジックな世界観
思い浮かぶのはピーターパン
「NEVERLAND」で最初に連想するのはジェームス・マシュー・バリー作の「ピーターパン」ではないでしょうか。
永遠に年を取らない少年が異世界で体験する冒険譚です。
この物語にはインディアンのタイガー・リリーという娘が登場しました。
曲中にある異国情緒溢れる女性のコーラスは、この娘を暗示しているのでしょう。
同様に、力強い男性のコーラスは海賊のフック船長を表していると考えられます。
壮大なイントロは、まるで聞き手を異世界へ連れ出すかのようでした。
このように曲全体を通して、非日常感を味わえるような演出がなされているのです。
入口は空
ミスターインポッシプル NEVERLANDへNavigation
手にした鍵 空に翳せ
闇の中でも 想いは一つ
出典: NEVERLAND/作詞:ヒロイズム・Hacchin' Maya 作曲:中西亮輔・ヒロイズム
「ピーターパン」では妖精の粉と信じる心があれば、空を飛ぶことも可能でした。
空を飛ぶことは「NEVERLAND」へ行く絶対条件、だからこそ行くためには「鍵」を空に翳す必要があるのです。
こう考えると、案内人のミスターインポッシプルはティンカー・ベル的な役割も持っているのかもしれませんね。
ただ一つ気になるのが、次のフレーズです。
離さないで 瞬間を待て
出典: NEVERLAND/作詞:ヒロイズム・Hacchin' Maya 作曲:中西亮輔・ヒロイズム
ここの「瞬間」はあえて「とき」と歌われていました。
いつまで待てばいいのか、この段階ではまだわかりません。