作詞・作曲を手掛けたのは?
いつものユニゾンとは違います!
UNISON SQUARE GARDENの作詞・作曲は、ベースとコーラス担当である田淵智也が主に担当しています。
バンドプロデューサー的な役割を担う彼。
しかし今回は、ヴォーカルとギターの斎藤宏介が作詞・作曲を担当しています。
これはとても珍しい事です。
作り手が変わる事は、作品にも大きな影響を与えます。
作品には作った人の人となり、考えている事や性格も現れるからです。
斎藤宏介が作り出す音楽は一体どのようなものなのでしょうか?
それでは楽曲を見ていきましょう。
「スカースデイル」とは?
斎藤宏介はアメリカ生まれ。
ニューヨーク州・スカースデイルという町で幼い時期を過ごしています。
そう、タイトルである「スカースデイル」は、彼の生まれ故郷なのです。
日本語表記の多くはスカースデールと書かれています。
しかし正しい発音や読み方は「スカースデイル」の方が相応しいと、この表記にしたのではないでしょうか。
ニューヨークとはいえシティではなく郊外にあります。
ベッドタウンといったところでしょうか。
アットホームな温かみのある町で過ごした日々を今も大事に胸に抱いているようです。
曲も「スカースデイル」に纏わる内容なのでしょうか?
その内容は?
君に隠しているもの
見つからないよ絶対に 僕の隠し事は絶対に
夢の中ではいつも伝えられるんだけど
不安を抱えてしまった 君を笑わせるためなら
魔法使いかなんかにもなれるんだよなあ
出典: スカースデイル/作詞:斎藤宏介 作曲:斎藤宏介
彼は一体何を隠しているのでしょうか。
それはきっと、君への気持ちだと思います。
絶対に見つからないと言い切っているあたり、ばれないように秘めているのでしょう。
今の関係を崩したくないからでしょうか?
しかし、夢の中にも出てくるあたり、とても強い思いを抱いている事がわかります。
夢は普段から気になっている事、潜在願望が現れるからです。
現実では伝えられないけど、その代わりに何でもすると言っています。
「僕にとって大事な人」
そう言えば、不安な気持ちを少しは和らげる事ができるかもしれません。
しかし、その言葉は言いません。
その代りとして、魔法でも何でも使って君を笑顔にすると決めたようです。
その魔法とは
君の心 迷わないように
ほんの少しの傷をつけたら
ねえ 今を過去にするような
二人だけの明日を作ろう
消えない地図が描けたなら
君は笑ってくれるかな
出典: スカースデイル/作詞:斎藤宏介 作曲:斎藤宏介
一体、どのようにして魔法を使うのでしょうか。
君が悲しい顔をして、どこに向かったら良いのか迷子になっている時。
気持ちは隠したままで、どうにかして笑顔を取り戻そうと頭をひねります。
傷はできてしまったけど、そんな事は遠い過去に置いてきてしまおう。
誰も知らない、僕と君の2人だけで新しい未来を作るんだ。
ずっとずっと忘れらない思い出になるような素敵な未来に行こうと彼女を誘います。
なんだか愛情というよりもひたすら優しさを感じる歌詞です。
かけがえのない存在
相手が悲しい気持ちになっている時、決して自分の意見をぶつけたりしません。
相手が考えている事をくみ取り、良い方向にもっていくにはどうしたらいいかと考えています。
簡単にできる事ではないはずです。
それほど、相手の事を思い、理解できるほど近くにいる特別な存在なのでしょう。