「スワンソング」について

デビュー曲「硝子の少年」から「スワンソング」へ

2009年10月28日にリリースされたKinKi Kids29枚目のシングルです。

オリコン週間ランキングで初週売り上げ16.0万枚。

初登場1位。

デビューシングル「硝子の少年」から29作連続の首位を獲得しました。

作詞者は、あの大作詞家、松本隆。

ミリオンセラーのデビュー曲「硝子の少年」の作詞者です

スワンソング
KinKi Kids
ジャニーズ・エンタテイメント
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売上げランキング: 22655

「硝子の少年」

松本隆は、KinKi Kidsは彼ら2人の特徴を直感的に「輝きとそこにある独特な危うさ」と受け取ったようです。

そして、その2人が放つものをどう表現するかを、詞を書くに当たって考え抜きました。

悩んだ末、ある日テレビをつけたらKinKi Kidsが歌っていて「あの子らは、ガラスの少年ではないか」と思ったそうです。

そこから、物語が滝のように溢れて簡単に書き終えることができたそうです。

【スワンソング/KinKi Kids】テーマは遠距離恋愛ではなく、まさかの○○!歌詞を徹底解剖!の画像

伝承「スワン・ソング」

ヨーロッパには、白鳥は生きている間ずっと鳴かないけれど、死ぬ間際に美しい歌をうたうという伝承「スワン・ソング」があります。

そこから、人生最後に演ずる舞台や演奏、もしくは最後の戦い。

さらに、人生の最後に何かを成し遂げることも「スワン・ソング」といいます。

この伝承がKinKi Kids「スワンソング」のモチーフの1つになったことは間違いないでしょうが、作詞者、松本隆はこの歌を、さらに突っ込んだ意味を込めて描いているようです。

それを1つ1つ見て行きましょう。

「スワンソング」動画

「スワンソング」動画

ここで、KinKi Kidsが歌う「スワンソング」の映像を見てみましょう。

やはり音楽番組の映像ですので、2番は歌われていないようです。

実は、2番の歌詞がとても重要なのですが、その意味は後程記述することとします。

「スワンソング」は何を歌った曲か?

松本隆のHP「風待茶房」で、彼が作曲した「スワンソング」について語られたようですが、現在そのアドレスに行って探してみても、見つかりませんでした。

「風待茶房」のHPを訪ねた人たちが、自身のブログなどで概略を書いていますので、以下ではそのいくつかから情報をピックアップ。

その上で、見解を述べさせて頂きました。


「遠距離恋愛」の歌として

僕と生きた数年が 君を綺麗に変えたね
すぐ泣いた君がこんなに 冷静装う

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=S06018

辛いばかりだね 遠距離恋愛 楽しくないのに 続けるのは無理か

出典: https://twitter.com/mtmttks_songs/status/917647534218125312

ここを聞くと、「遠距離恋愛」という言葉が出ています。

「遠距離恋愛」を長年続けてきた2人が、別れるという歌に聞こえてしまいます。

それでも、間違ってはいないのでしょう。

ただ、作詞者の松本隆はそこに、さらに深い意味を込めたようなのです。

あえて「遠距離恋愛」という言葉を使って、「遠距離恋愛」の歌だと誤解させて、本来のテーマを隠したのです。