絶妙な安定感のあるLUCKY TAPES「MOOD」
耳馴染みの良いサウンドに急激な勢いでファンを集めているのがLUCKY TAPES。
インディーズとして心に響く曲を作り続けてきましたが、いよいよ2018年にメジャーデビューが決定。
2018年5月にメジャーデビューEPの「22」をリリースしました。
サウンドはポップで軽め。
聴くと胸がじわじわと熱くなります。
これほどまでにおしゃれで、しかも何か心に響くものがあるサウンドは今まであったでしょうか?
メジャーデビューアルバム「22」に収録
今回紹介する「MOOD」はメジャーデビューEPの「22」に収録。
LUCKY TAPESらしい大人なムードに思い切り酔いしれるR&Bです。
メジャーデビューという節目を迎えた彼らが曲に込めた想いとは一体どういったものなのでしょうか?
ちなみに、2016年のメジャーデビュー前に、「MOON」という曲をリリースしています。
一文字違いなのでうっかり間違えてしまいそうですが、この曲とは全く別物なので注意してくださいね。
「MOOD」のMVをご紹介!
薄暗い道をひたすらスケボーに乗って走る男性。
どこまでも続く道。
なんだか歌詞の意味は深そうなのに、軽めの曲調が曲全体を幸福感で満たしてくれています。
それでもなんとなく人生について深く考えてしまうような切なさが曲を通して感じられますね。
聴いていて気になってくるのは、やはりその歌詞。
ここからは、気になる歌詞の意味を紐解いていきましょう!
心に染みる歌詞を解説
LUCKY TAPESのアルバム「22」は、22歳の想いを表現しているということ。
大人になって社会に出て2年目の複雑な心境を描いているようです。
正確にいうと、1曲目に収録されている表題曲「22」は22歳を描いたもの。
そして2曲目は23歳、3曲目は24歳…。
という風に、曲が進んで行くにつれて描いている年齢が上がり、「MOOD」は25歳を描いたものになっています。
ちなみに「22」のリリース当時、ボーカルの高橋さんは26歳だったということ。
作詞作曲を手掛けたのも26歳の頃ですね。
25歳というと100歳の4分の1。つまり4半世紀です。
4半世紀を生きてきて彼が思ったこと。
それが「MOOD」の歌詞を紐解くヒントになるのではないでしょうか。
それでは、歌詞の解釈をお楽しみください!
好きなことをして生きていきたい!
ここまでは上手く生きてきたんだし
金も名誉もないけどさ
好きなことばっか追い掛け回して死にたい
出典: MOOD/作詞:Kai Takahashi 作曲:Kai Takahashi
25年間生きてきて、彼が思ったこと。
それはいままでなんとか人並に生きてこれたということでした。
特別有名でもないし、ものすごい成功を収めたわけでもない。
でも今の人生に満足しているようです。
結局人生で人が求めていることは何なのでしょうか?
よく分からないけど、好きなことをしている人がキラキラ輝いて見えるのは事実。
この曲の主人公も、好きなことは好きでいいと考えているようです。
それが25年間生きてきて導き出した答えなのでしょう。
人生を思い切り楽しみたいというわけです。
よく考えてみると、カッコイイと憧れている人って、実は好きなことを追いかけている人ばかり。
好きなことをしない人生はもったいない。
そんな主人公の深い想いが伝わってきます。
これまでのことばかり気にしていても
誰が為にもならないし
常識を越えてみたいから
ほらまたシャワーしてグッドナイト
出典: MOOD/作詞:Kai Takahashi 作曲:Kai Takahashi
物思いにふける主人公。
いつまでも過去のことにこだわっている人生も無駄なのではないか?
そんな気さえしてきます。
終わったことについて考えることは誰にでもあるものです。
でもそんなことをしていても、誰かが幸せになるわけではありません。
だからもう悩まなくていいというメッセージが聞こえてくるようです。
シャワーというのは辛いできごとを洗い流すという意味に解釈できます。
世間的な名誉はなくても自分らしく頑張ればいい。
だから今日あった嫌なできごとは全て洗い流して、また明日を迎えよう。
そんな前向きなメッセージに元気づけられます。