特徴的なフルートの音色
フルートがスゴイ!
2014年に発売されたアルバム「日出処」の3曲目に収録されています、『走れゎナンバー』。
イントロは尺八っぽいフルート。
筆者この音、ずっと尺八だと思ってましたから。(笑)
だって林檎ですから。
和をとても好む人だからそうだと思うでしょ!
絶対尺八の音色と勘違いしてる人いっぱいいると思います!(笑)
でもこの曲ってジャンルで言うとソウル?ファンク?
フルートを持ってくるのって不思議な感覚ですよね。
林檎本人はこの曲に関してグラビが全体を引っ張っていく感じって言っていますが、うん。
そう言われれば、フルートも吹いてるというよりも弾いているという感じ。
筆者なりの言い方をさせていただけるのであれば、”吹き殴る”?(笑)
吹きながら叩いてる感じ…。
まぁ、そんな感じです。(笑)
林檎曰く、この楽曲はその演奏にスゴク力が入った作品となったらしいです。
周りの人の力も加わってね☆
この楽曲の制作にあたって尽力したのが、東京事変の1期メンバーでお馴染みのヒイズミ マサユ機氏ですね♪
この方天才ですから☆名義もたくさん山ほどあるんです。
…と、このお話はまたの機会にという事で。
いってみましょうか?
林檎ワールドへ♡
『走れゎナンバー』
謎??
この密室を拵える要素は、大概が借り物で、自分もそう。
降り込んだ雨$の率直さは、自由と不自由とを、分け入る様。
絶対戻れやしない。一体何処へ行こうか。考えるまい。
環状線脱出したい。JCTは大渋滞。止まんないで。運んで行って。
何$処へでも。充電10%を切ったiPhoneよ、さあ。見限って、どうか。
出典: 走れゎナンバー/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
つらつらと繋がって書かれている歌詞でしょ。
これホントは改行とかもなく、ずっと繋がっているんです。
だけど見ずらいので、ここでは改行を加えて少し見やすくしてあります。
世界観を守りたかったんですが、記事の関係上いたしかたありません。
”ゎナンバー”がどういう意味なのかご存知ですか?
これはレンタカーの事なんですね~。
レンタカーというのはナンバーが「ゎ」なんです。
それと、歌詞中に出てくる「$」のマーク。
これは歌いませんよ~。
ただ文字でこう書かれているんです。
この真意はね…。
筆者なりの解釈ですよ。
この「$」って素直にお金ではないでしょうか?
レンタカー借りるのってお金掛かるでしょ?
加算されていくレンタカー料金の事ではないのかな~。
違うかな~。(笑)
それと同時に時間も感じさせていると思う訳ですよ。
それだけ時間が経過したというね。
まぁそこは少しの謎を残しつつ…。
消えてなくなりたい・・・
取り巻いた環境の全貌が、決断を追って技量を問う。
責任能力を問うて$くれ。立証出来やしまい。じゃ、自分は如何。
一層忘れられたい。消えて無くなろうか。引返すまい。
中央道突破したい、界隈の視界がない。焦んないで。落ち着いて行って。
足が付いちゃう。No.の特定を急いだオービスよ、さあ。見逃して、どうか。
出典: 走れゎナンバー/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
レンタカーを自分に例えているのでしょう。
見えないものに追われている様な心情というんですか。
歌詞冒頭の部分からずっと焦っていますね。
どんどん何かに追い詰められて、進むのは前だけって感じ。
何かを自分で判断しなければいけないのに、そんな暇さえない。
オービスに引っかかるって、スピード違反ですよね。
違反してしまうほど出すスピード…。
ここで止める事ができない自分の感情が読み取れます。
消えて無くなりたいなんて尋常じゃありませんね。
周りを目視する事ももはやできなくなっている。
何がそんなに彼女を責め立てるんでしょうか?
がむしゃらに・・・
訥々と鳴くワイパー、能弁な流行歌。差し障り合う。
関係を断ち切りたい。一切を金輪際。焦れったいわ、面倒くさいわ、
どう$しようもない。ドライバー失格。運転出来ていないもん。
要は自分さえも。ハザード。
返そう。もう皆返そう。レンタカーならハイオク満タン現金で元通り。
ああ、燃料0%を切った我が身は、何処へ返そうか。
決して捜さないで。
出典: 走れゎナンバー/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
この最後の部分で、より一層追い詰められる心情を表します。
最後の一行「捜さないで」が筆者はとても気になります。
大体このセリフが出る時っていうのは、自分で命を絶とうとする直前とかね。
ドラマなんかでの決まり文句じゃなないですか。
相変わらず難解な林檎ワールドですが、もう一人の存在もやっぱり見え隠れしています。
”関係を断ち切りたい”というワードは当然、誰かと別れたいという事と解釈できます。
後に続く”面倒くさい”でほぼ決定でしょう。(笑)
きっと、対象となる相手(彼氏)とのもつれで、自分での判断が容易にできなくなってしまっているんではないでしょうか。
ただただがむしゃらに走る(走らせる)車。
その車はレンタカー。
レンタカーは今の自分。本来の自分ではないという事。
ん~!相変わらず難しい!(笑)
でも、これだけは分かるんですが、何かを強引に収束に向けているという事。
噂ですが、この曲iTunesに落すと”あの樹海へ”となるとかならないとか。
筆者のiTunesにはちゃんとした題名で入ってますが。
なんかそのサブタイトル的な”あの樹海へ”って気になりますよね…。