マキシマム ザ ホルモン【What's up,people?!】歌詞を徹底解説！人間はみんな罪深い？

今回ご紹介するのはマキシマム ザ ホルモンの【What's up,people?!】。

タイアップ曲をメインに構成される名盤6thシングル「ざわ…ざわ…ざ‥ざわ……ざわ」のリード曲でもあり、ホルモンの人気曲です。

【What's up,people?!】は多くの民法各局のテーマソングとして起用されました。

どこかしらで耳にしたことがある方も多い楽曲でしょう。

代表的なのはアニメ版「DEATH NOTE」の第二期オープニング曲。

「DEATH NOTE」のダークな神聖さを描いた第一期から文字通り一新されたオープニング曲としての印象が当時強かった方も一定数いるはずです。

破壊的かつ狂気を呼び覚ますような圧倒的な存在感は一度聴けば病みつきになること間違いありません。

激しさの中に中毒性が混在する【What's up,people?!】。

楽曲を聴いた後やカラオケで熱唱した後など、自然とすっきりする方も少なくないのではないでしょうか。

なぜかいままで捕らわれていたなにかから解き放たれたような不思議な開放感を味わえる楽曲でもあるのです。

一見意味のない羅列にも見える破壊的な歌詞。

日本語の歌詞が英語のように聞こえる逆空耳が多いのもホルモンの特徴ですが今作はどうでしょうか。

楽曲の冒頭、呟かれるのは「we've always been pissed feel this pain.」という言葉。

「常にこの痛みを感じて怒っている」と解釈できますが、これはなにに対する怒りや痛みなのか。

突き抜けた精神で繰り広げられる【What's up, people?!】で謳われる人間賛歌の意味に迫っていきます。

序盤から鋭い単語が羅列するホルモン節が炸裂。

人間にしか与えられていない知恵と技術で便利に暮らす人間を讃えるような印象を持ったのも束の間。

ここから怒涛の展開が繰り広げられます。

まずは人間の持つ「怒り」という感情が全面的に押し出されています。

人間が怒りを一番感じるのはどこでしょう。

自分の置かれた境遇や現状？または他人の言動やそれに対する不信感や嫌悪感？

単純に自分が嫌な思いや理不尽な思いを感じて、心が傷ついたときかもしれません。

つまり多くの人間は社会の中で人間によって怒りを感じているのではないでしょうか。

 “ビリビリ”という単語からは怒りがどんどん蓄電されていくような感覚も覚えます。

結局いつも人間の心の中は不安だらけ。

不安や恐怖が犯罪を生むのか、はたまた逆なのか、いずれにせよ犯罪が絶えることのない世界が眼前に存在している事実。

極度の不安から身を守るために作り出した罠にかかるのは一体誰なのか。

もしかするとその罠に捕らわれるのは自分自身かもしれません。

油断も隙もなく安息の場所もない世の中。

疑心暗鬼はさらなる不安を煽り、自らを貶めていくのです。