K-pop新進の天使たち"SHINee"


K-popというジャンルはすっかり日本の音楽シーンに馴染んで、韓国からの音楽の使者たちの姿を、私たちは日常で見ることができます。

でも、K-pop歌手たちのことを「よく知ってるよ!」という人は意外と少ないのでは? 

この記事ではSHINeeの日本デビュー曲「Replay -君は僕のeverything-」をご紹介するとともに、SHINeeというグループのことも少し、おさらいしてみます。

「누난 너무 예뻐(Replay)」と「Replay -君は僕のeverything-」


SHINeeの韓国でのデビューは2008年5月。デビュー時には1stミニアルバム「Replay」がリリースされました。そこに収録された5曲のうちの1曲が「누난 너무 예뻐 (Replay)」です。

「누난 너무 예뻐 」とは日本語で言うと「お姉さんはとてもきれい」という意味のタイトルです。

年上の女性とつき合いながら、彼女は幼い自分にもの足りなさを感じているんだ、ということを感じはじめた男の子の心情を歌った歌詞です。

韓国デビューから3年後、SHINeeは日本でのデビューを果たします。そのデビュー曲が누난 너무 예뻐 (Replay)」に改めて日本語の歌詞をつけた「Replay -君は僕のeverything-」です。

「Replay -君は僕のeverything-」の歌詞

韓国語詞はキム・ヨンフという韓国のソングライターが手掛けていますが、日本語詞を書いたのはHIROという音楽プロデューサーです。

プロデューサーであると同時に作詞、作曲、編曲もこなし、トラックメーカーでもあるという多才なHIRO氏。

SHINeeのほかにも少女時代BoAなどのK-pop歌手や、倖田來未西野カナなどの日本のアーティストにも歌詞を提供しています。

キム・ヨンフ氏の韓国語版歌詞の魅力を損なわないように日本語に仕立て直した見事なリファインで、シャヲル(SHINeeファンをこう呼びます)の間でも「対訳歌詞などにありがちな違和感がない」と好評です。

「Replay -君は僕のeverything-」の世界

とても好きで大切な彼女なのに二人の仲はもう長くはない……それを悟ってしまった男性のせつない心情を歌う「Replay -君は僕のeverything-」。

そのプロローグはこうです。

みんなが羨む完璧な Special Lady
誰よりもきっと幸せと
世界のどこにも代わりはいないよ
君は僕にだけのeverything

優し過ぎたからか 幼いからか
君のその態度が全て語る
and I think I'm gonna hate it girl
きっと長くない
気付いてるけど向き合えない

出典: Replay -君は僕のeverything-/作詞:HIRO 作編曲:JASON PENNOCK/TCHAKA DIALLO/JAMES BURNEY II/RAVAUGHN NICHELLE BROWN/JACK KUGELL

韓国語版を踏襲した二人の関係性。

「世界のどこにも代わりはいない」と信じられる相手なのに「I'm gonna hate it girl」なんて、かなしい物語の序幕です。

何をしても(僕の心は)
もう(届かないのか)
Replay Replay Replay

そう you're my M.V.P. 毎日が満たされて
集まるattention 君といるとfeel so cool
もうこの手放さない そう言ったけど
いつからだろう? もう同じように思えないんだ

出典: Replay -君は僕のeverything-/作詞:HIRO 作編曲:JASON PENNOCK/TCHAKA DIALLO/JAMES BURNEY II/RAVAUGHN NICHELLE BROWN/JACK KUGELL

ここで言う「M.V.P.」はもちろん「Most Valuable Player」ではなく「Most Valuable Person」。

君は最も価値ある人。そう思っていたのに彼女の気持ちは、そしていつからか自分の気持ちも変わりつつあって……別れとはいつもこのようにそっと近づいてくるものなのでしょうか。

そう思い出が(僕の心を)
もっと(痛めつけるよ)
Make up Shake up Brake up

Ah ah ah 君はこんなに
Ah ah ah 綺麗なのに
本当の愛をまだ知らないはずなんだよ
Ah ah ah 僕が君に
Ah ah ah 与えたいけど
本当の気持ちは伝わらなくて

出典: Replay -君は僕のeverything-/作詞:HIRO 作編曲:JASON PENNOCK/TCHAKA DIALLO/JAMES BURNEY II/RAVAUGHN NICHELLE BROWN/JACK KUGELL

彼女と過ごした時間は決して姿を変えず、よい思い出はよい思い出のままで残っているのでしょう。

それだけに、現在の自分や彼女の移り変わった心がつらく感じる……きっと嫌いになった訳ではないのです。それなのに、という気持ちが強く押し寄せてくる部分です。

せつなくて、もどかしくて……そんな歌詞がやわらかいサウンドにのって穏やかに流れてくるのが、聴く者をさらにせつなくさせます

SHINeeって……?


こんなにやさしく別れを歌うSHINeeは、いったいどんなグループなのでしょうか。おさらいしてみましょう。

SHINeeは韓国生まれの男性アイドルグループです。音楽、ダンス、歌、ファッションなど、すべての点で「現在」をリードしていく音楽グループとして「コンテンポラリーバンド」と呼ばれることもあります。

メンバーは最年長・1989年生まれのオンユや最年少・1993年生まれのテミンら5人。

韓国では「SMエンターテインメント」という、日本でも人気東方神起少女時代EXOなどをマネジメントしている事務所に所属しています。

日本での活動はユニバーサルミュージック・ジャパンがマネジメントしています。

では、どんな人たちなのか一人ずつ見てみましょう。