ソロデビュー15周年
元ジュディマリのボーカル
「ジュディマリ」の略称で知られるバンド、JUDY AND MARY結成のきっかけは映画でした。
1991年、「いつかギラギラする日」という映画が函館で撮影されました。
この映画に出演したJACKS'N'JOKERというバンドのベーシストが、ジュディマリのリーダーとなる恩田快人だったのです。
ライブシーンのエキストラとして参加していたYUKIが恩田にデモテープを渡したことが、ジュディマリ結成のきっかけとなったのです。
ジュディマリは1993年にデビューします。
1996年にはアニメ「るろうに剣心」の主題歌「そばかす」がオリコンチャート1位となる大ヒットとなりました。
ジュディマリは一気にロックシーンの頂点に駆け上がります。
そしてYUKIはボーカリストとして、また若い女性ファンのファッションリーダーとしても注目されていったのです。
ソロでも大活躍
2001年、ジュディマリは惜しまれつつ解散します。
YUKIは翌2002年にソロシンガーとしてデビューしました。
ソロとしての転機になったのは3枚目のアルバム『JOY』でしょう。
このアルバムでYUKIはソロとして初のアルバムチャート1位に輝きました。
その後、出産や育児のため活動休止期間を設けながらも、多くの人に届くメッセージと魅力的な音楽を作り続けています。
そして彼女の変わらないアーティストとしての個性は多くのファンを引き付け、今も女性トップボーカリストとして活躍しています。
気がつけばソロデビューから15年が経ち、15周年記念ベストアルバム『すてきな15才』をリリースしています。
「誰でもロンリー」
アルバム先行シングル
「誰でもロンリー」は2014年8月20日にリリースされた、YUKIにとって27枚目のシングルです。
翌9月にリリースされる7枚目のアルバム『FLY』からの先行シングルとして発表されました。
作詞はYUKI本人、作曲はgive me walletsとなっています。
give me walletsとはどんな人たちなのでしょうか?
give me walletsはVJを含む4人組のバンドです。
80年代のディスコミュージックやニューウェーブをルーツに持ちながら、最新のダンスミュージックを志向しています。
おそらく、これからさらに注目されるバンドになっていくはずです。
後に日本を代表するプロデューサーとして活躍する蔦谷好位置もそうでしたが、
YUKIに曲を提供してから活動の幅が広がる人が多いです。
世の中にまだ広がっていない才能を見つける目と耳が優れているのかもしれませんね。
「誰でもロンリー」もいわゆる4つ打ちのリズムですが、テンポはそれほど速くありません。
カジュアルなダンスポップという感じです。
明るいけれどどこかせつないメロディーラインも特徴になっています。
PVも要チェック!
歌詞について
気になる歌詞を分析!
楽しそうに笑って 誰でもロンリー 恋焦がれ sorry
星を待ってる 待ってる 待ってる…
あの娘にも この娘にも足りない 僕にも足りない 良妻賢母
ねずみ達が 夢 薄利多売 情けは要らない オーダーメイド
甘いリズムで 壊れかけのレディオ 誰も知らない夜明けを目指す
出典: 誰でもロンリー/作詞:YUKI 作曲:give me wallets
表面上は楽しそうに笑っていても、誰もが心の中で孤独を感じている、と歌われています。
孤独を埋めてくれる人を待っているのです。
前半はリズムに乗って、ラップのように韻を踏んでいきます。
そのため、具体的なイメージよりは言葉遊び的な雰囲気が強い気がします。
気になるのは「ねずみ達が 夢 薄利多売」という部分です。
一部では、これはやはりあの幕張のテーマパークを意味しているのか?と話題になりました。
真相はどうあれ、こういう仕掛けをピリッと効かせるあたりがYUKIのセンスだと思います。