知るべき声
11thシングル「VOICE」
タイトル通り「声」が重要なキーワードになっています。
この曲もPerfumeの楽曲の例にもれることなく、非常に難解です。
それでは、冒頭に登場する謎のフレーズから考えていきましょう!
Everything you need to know. The Voice
出典: VOICE/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
これはサビで繰り返されているフレーズです。
「あなたは全てを知る必要がある。それは声。」という訳になるでしょうか。
「全て(=Everything)」というのは「声(=Voice)」のことを指しているのだと読むのが自然かと思います。
「声を知る必要がある」
一体誰の声のことを言っているのでしょうか。
楽曲中ではハッキリとは分かりません。
その為、想像に近い解釈をするしかなさそうです。
誰の声なのか
everythingを合わせてこ
出典: VOICE/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
冒頭の歌詞から推測すると、ここでもEverything=Voiceだと考えて問題ないでしょう。
なので、引用した部分は「声を合わせていこう」という意味になります。
「合わせる」という言葉から複数の声の存在も窺い知れますね。ここで、
誰と誰の声を合わせるのか。
どれくらいの数の人たちの声を合わせるのか。
といった疑問が浮かびますが、これは後で詳しく説明しますね。
Evrythingの声
全体として不思議な雰囲気をまとっている歌詞ですが、2番で一際その特徴が表れます。
恋愛の曲なの?
ボクトキミハ ニテイルネ
ウソの自分 演じてる
合わせないで 今はただ
本当のキミが知りたいの
出典: VOICE/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
エフェクトされた声
先ほどの引用部分。1行目が全てカタカナになっています。
なんだかとっても機械的な印象を受けませんか?
ご存知の方も多いかと思いますが、実はPerfumeの楽曲では声にエフェクターが掛けられています。
これは機械的に声を変質させる装置なのですが、それによって、どこか人間離れした印象になります。
確かに、Perfumeは少しロボットのような声になっていることが多いですよね!
カタカナの歌詞のところはエフェクターが掛けられた彼女たちの声を表現しているのではないでしょうか。
後に続く「ウソの自分 演じてる」というフレーズも加工された声のことを指しているのだと思われます。
本当の声
そう考えると、「本当のキミが知りたいの」というフレーズにも納得がいきます。
エフェクターによって加工された作り物の声ではなく、本当の声が聴きたい。
生の声が聴きたい。
そんな意味だと考えられるのではないでしょうか。
そして、サビの「Everything(=Voice)」も「本当の声」のことだということが分かるかと思います。
「全てを知る必要がある」のは「本当の声」を聴いたことがなかったからなのかもしれません。
Perfumeの生声って、なかなか聴く機会ありませんからね!
聴いたことがないのが普通だと思います。
こうやって考えてみると、恋愛の曲という解釈は難しそうです。