リアルな失恋ソング
2017年6月3日にリリースされた楽曲「ホワイトアウト」は、とてもリアルな失恋ソングです。
愛する女性に他に好きな人ができ、振られてしまった主人公。
突然告げられた事実に、2人の思い出や感じていた違和感が走馬灯のようによぎっていく…。
どうしようもない現状に溢れだす葛藤は、振られる側の心理状態を非常に鮮明に表現しています。
大好きな相手に振られた経験のある人は特に共感を覚えるのではないでしょうか?
また、振る側になった事のある人も思わず聞き入ってしまう内容だと思います。
「別れ」を告げられた側の深い悲しみと、どうしようもない現実を受け入れていく様。
あらゆる別れに共通する経験ともいえるかもしれません。
3ピースバンドのシンプルな構成と聞き取りやすい丁寧な歌唱も聴きどころ。
ゴチャゴチャしていないサウンドだからこそ、言葉の世界観を邪魔しません。
センチメンタルなメッセージがより心にダイレクトに響いてきますよ。
MVをチェック
reGretGirlの楽曲のMVは毎回キレイな女性が登場するのが魅力。
今回も別れを悔しく思ってしまうほど、女性の愛くるしい姿が演出されています。
また、楽曲の世界観に合ったストーリー仕立てとなっているので、より曲の世界観がイメージしやすくなりますよ!
イライラが積もっていく女性の前でバンド演奏を繰り広げるメンバーたち。
歌詞における感情の高まりとは裏腹に、女性側はどんどんと不快な気持ちを露わにしていきますね…。
そして曲のラストに表示されたメッセージにも注目してみましょう。
歌詞では読みあげられない文章が表示されています。
気づきながらも目を背け続けてきた
「小さな変化に目を塞いできたツケが回ってきたんだ」
出典: ホワイトアウト/作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋
この最後に表示されたメッセージには、曲に込められた意味が表れているのでしょうか?
歌詞の内容は「現実を受け止められない」「こんなはずじゃなかった」という葛藤がメイン。
でも、今に始まった事ではなく、彼女は長い時間をかけて不満を溜め込んでいたみたいですね。
そもそも現在の彼に不満がなければ他に好きな人もできなかったはず。
細かい価値観の違いに向き合ってこなかった結果、このショッキングな別れを引き起こしたのでしょう。
とてもリアルですね。
本当の恋愛でも別れの原因としてよくありそうなすれ違いです。
それでは歌詞の詳細も解釈していきましょう♪
突然の別れに受ける衝撃
君の口から放たれた事実
いつだって なかなか既読にならない
未読のままのラインが不安で
君が少し会いたいって言うから
思わず飛び出した午後8時
こらえきれずかけてしまう電話
夜の高速道路 耳に飛び込んでくる震えた声で
「私、好きな人ができたの」
出典: ホワイトアウト/作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋
振られる瞬間からこの曲はスタートします。
彼女からの連絡頻度が低くなってきている状況に不安を感じていた主人公。
そして、嫌な予感は的中してしまいました。
おそらく彼女は直接会って別れを告げたかったのでしょう。
ところが主人公は不安に煽られて途中で電話をしてしまいました。
電話口で彼女に告げられた事実に衝撃を受ける主人公…。
直接ではなく電話越しに聞く別れの言葉はとても辛いものがありますね。
やり場のない気持ち
すでに泣いていた僕の頭の中は真白になって
滲んでいくフロントガラス
言い返す言葉ももう見つからず
「最近返事が遅いのはきっと忙しいからなんだ」
そう言い聞かせてたことを後悔して
君に腹がたつ
出典: ホワイトアウト/作詞:平部雅洋 作曲:平部雅洋
当然のことながら呆然としてしまう主人公。
前から嫌な予感を感じてはいたけど、彼女と向き合うことを避けてきたみたいです。
理由をつけて自分に言い聞かせてきたのも歌詞から読み取れますね。
でも、恋愛における嫌な予感というのは当たることの方が多いのではないでしょうか?
もっと早い時点で彼女と向き合っていれば、回避できたかもしれない。
「自分自身へのやるせない気持ち」と「彼女に対する怒り」がこみあげているようですね。
どうしようもない現実に気持ちをぶつける先がないのがうかがえます。
自分の中でたくさんの感情が巡り巡っていますね。