-KARMA-時代のEP「DAYS」に収録!
若者ならではの憂鬱と決意を軽やかに描くポップナンバー
北海道発のスリーピースポップロックバンド、-KARMA-(カルマ)。
若さ故の感情や視点を瑞々しく切り取った数々の楽曲で、今少しずつ人気に火が付きつつあるバンドです。
2020年3月にはバンド名をKALMAに改名し、メジャーデビューが決まった彼ら。
今回ご紹介するのは、そんな彼らを象徴するような1曲でもある【デイズ】です。
10代20代の等身大の思いや気持ちを綴ったその歌詞には、共感するファンも多数。
メンバーが戯れる微笑ましいMVもチェック!
楽曲の歌詞をチェックする前に、まずは曲を聴きながらMVも一緒にご覧下さい。
映像に写っているのは、水辺やバッティングセンター、公園ではしゃぐ-KARMA-のメンバーたち。
気を許した仲間や親友と共に過ごす、些細でありふれた、けれど確かに満ち足りた時間。
きっと多くの人々が、学生時代などに経験のあるシーンなのではないでしょうか。
アンケートなどで学生時代の思い出を尋ねられた時、皆さんはなんと答えますか?
学園祭や修学旅行などの大きなイベントを答える方も、きっとたくさんいることでしょう。
けれどそれ以上に、日常の中のふとしたワンシーンや当時はどうでもいいと思っていたような出来事。
そんな小さな欠片のような記憶の方が、印象的な思い出として残っていたりすることはありませんか。
当時の自分にとっては、いつも通りの何気ない普段の光景。
それ故にその景色を写真や映像の記録に残している、という方は非常に少ないでしょう。
後から考えればそんな光景こそ記録に残しておくべきだったのに…。
そう悔やむ人も決して少なくはないようです。
この楽曲のMVは、まさにそんなかけがえのない彼らの何気ない日常を切り取った映像。
将来の彼らにとっても、きっと思い出の映像となるに違いありません。
そんな彼らの映像を彩る素朴な手描きの歌詞も、MVの味をさらに引き出しているように思います。
早速歌詞を見ていこう♪
幸せな親友と不幸な自分…
彼女ができたアイツは気のせいか 少し男らしくなった
僕のほうは 毎日が憂鬱過ぎて 心はぐちゃぐちゃになってた
誰かがしてたバカな書き込みで 少しでも笑ってたいんだ
出典: デイズ/作詞:畑山悠月 作曲:畑山悠月
いつも教室では一緒に、小学生みたいにバカなことをしてはしゃいでいた親友。
最近彼の様子が少しおかしいと思っていたら、どうやら隣のクラスの女子と付き合い始めたそう。
ニヤニヤしながら彼女のことを聞くと、彼は時折今まで見たことない表情をするようになりました。
そんな彼の様子に、この歌の主人公は少し戸惑いを見せるのです。
一方自分はテストの点も最悪、おかげで親にも将来の進路について怒られるし、部活では失敗ばかり。
イヤなことが重なって、これまでの人生で一番ブルーな時期を過ごしています。
幸せそうな親友の話も、一緒に心から喜ぶことができません。
そんな心の狭い自分にさらに嫌気が差してしまったりして、思考は延々と負のループ。
最近の心の癒しといえば、SNSで見る誰かのバカみたいな書き込みだけ。
それを見ている時だけは、一瞬でも自分のいろんな悩みを忘れられるような気がしているのです。
それぞれのペースで幸せを見つけよう
人は人 自分は自分 誰のマネもすんな!
出典: デイズ/作詞:畑山悠月 作曲:畑山悠月
幸せなそう親友と最悪で最低な自分。
どうしようもないと分かってはいるものの、ついつい比べてしまう自分がいます。
しかしある日、彼はふと思いつきました。
じゃあ、自分が同じように親友の彼女と付き合ったら幸せになれるのでしょうか?
真剣に考えてみたけれど、正直自分のタイプではないし、あの子ちょっとめんどくさそうだしな…。
ぼんやりと考えた中で、同じように幸せにはなれないんじゃないかという結論にたどり着きました。
さらにある日の帰り道、親友から思いがけない一言を聞くのです。
彼曰く、失敗も多いけど真剣に部活に打ち込んでいるお前がうらやましい、と。
彼女のことは好きだし、一緒にいると楽しいけど、部活の個人練の時間が減っちゃってさ…。
苦笑いする親友の言葉は、彼にとっては非常に衝撃的でした。
親友は、こんな最低で最悪な状況の自分のことを羨ましいといったのです。
人の幸せは自分にとっては幸せとは限らない。
同じように、自分の幸せも人にとっては幸せとは限らない。
教科書のどこかで見たような一文が、自分の中にすとんと落ちてきた。
そんな感覚を、この日彼は初めて覚えたのです。
自分の幸せってなんだろう?
お前にも夢があって 僕にも叶えなくちゃいけない夢がある
毎日を素晴らしくするために 毎日を必死に生きてる
いつかのあの日から 長く助走を取ってた僕たちは
高い壁や果てしない空 どこまでも飛んでいける
出典: デイズ/作詞:畑山悠月 作曲:畑山悠月
幸せに感じることだけじゃない。
考えることも感じることも大切にしているものも、みんな少しずつ違う。
だから他人と自分を比べることは、何の意味も持たないと彼は気付きました。
自分は、自分のやりたいことをひたすら頑張ればいい。
誰かと比べる必要もないし、誰かに文句を言われても気にする必要はない。
それこそが、自分らしくいる為の秘訣となるのです。
その考え方は、落ち込んでいた彼に大きな勇気を与えました。
自分が将来やりたいことってなんだろう、その為に今できることってなんだろう。
そんなことを考え始めた彼の瞳は、またいつかのように輝きを取り戻していくのです。