二ヶ国語で楽しむ「1000の言葉」の動画紹介

倖田來未本人の歌

『ファイナルファンタジー X-2』は日本国内のみならず、全世界で発売されました。

ゲームのサントラである「1000の言葉」もまた、インターナショナル版では日本語の歌ではなく、海外のシンガーによって吹き替えられています。

これを機会に聞き比べてみませんか?

まずは、倖田來未による日本語バージョンをご紹介します。

インターナショナル版ではどうなる?

J-POPの特徴が詰まったこの楽曲が、海外ではどのようにアレンジされたのでしょう?

続いてはインターナショナル版に収録された英語吹き替えバージョンをご紹介します。

あなたはどちらの「1000の言葉」がお好みですか?

歌詞の解釈

作詞はゲームシナリオ担当の野島一成

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「1000の言葉」の歌詞は、ゲーム挿入歌であることを知らずに耳にすると、歌詞の世界観の難解さに戸惑うかもしれません。

それもそのはず。

ゲームのシナリオを手掛けた野島一成が、ファイナルファンタジーX(2001年)主題歌「素敵だね」に続き、作詞を担当しました。

それでは、歌詞の世界をチェックしましょう。

昔の二人の関係を振り返る

君の言葉は 夢の優しさかな?
ウソを全部 覆い隠してる
ズルいよね

出典: https://twitter.com/kuucyan_zuki/status/919020510922514433

ファイナルファンタジーⅩの主人公で、ユウナの恋人だったティーダは、イマドキのおしゃべり男子でした。

「きっといつかまた会える」と言い残し、彼女を守り続けるばかりだった彼は、二度と会えない異世界へと旅立ちます。

そして、ユウナは決意したのです。

「守られるだけの自分から、守ることができる自分に変わる」と。

旅立つ君に 冷めた 背中見せて
聞いていたよ
ひとり戦うの? ズルいよね

「帰ってくるから」
追い越していく 君の声
意地張って 強いフリ 時を戻して

出典: https://twitter.com/inasaku11/status/613359310496645120

そして始まる「ファイナルファンタジー X-2」で、ユウナはまるでティーダのように、明るく強い、イマドキ女子を演じます。

守られるに相応しくあろうと凛としていた過去の自分ではなく、戦いの場に赴く彼に対して、意地を張らずに「一緒に行く」と突っぱねることができる、新しい自分になるために。

叫べば良かった?
行かないでと涙こぼしたら?
今はできる
どんなことも

出典: http://j-lyric.net/artist/a0006b2/l009f6e.html

過去の意地っ張りな自分では決してできないこと、それは子どものように泣いて叫んですがることです。

「今はできる、どんなことも」という言葉に、変わる為に捨てた過去の自分が詰まっているのです。

言えなかった
1000の言葉を
遥かな
君の背中に送るよ
翼に変えて

言えなかった
1000の言葉は
傷ついた
君の背中に寄り添い
抱きしめる

出典: https://twitter.com/mi33sa712/status/916976854908542976

自分の立場やプライドのせいで伝えられなかった、山ほどある伝えたい気持ちや言葉を、今こそ、この歌を聴いている人々に送りたいと歌います。

みんなの背中を押す翼になるように。そして傷つく背中を守るように。

そして、変わりたいという気持ちをくれた遠い彼へと。