hide【DICE】
X-JAPAN(当時X)のギタリストとしてソロ3枚目のシングルとしてリリースされた【DICE】。
ソロ第1弾として2枚同時リリースされた1枚目【EYES LOVE YOU】、2枚目【50%&50%】が現在のhideのスタイルに近いPOPさとキャッチーなメロディが印象的なミドルテンポの楽曲。
高速テンポのハードチューンである【DICE】のリリースでこれぞhide!と当時のXファンは歓喜しました。
その後にリリースされるアルバム【HIDE YOUR FACE】への橋渡しとなったこのシングルにはアルバムに込められたこだわりが全て詰められています。
【DICE】の個性が詰まったPV

まだ髪の色が赤くXのギタリスト「HIDE」のソロという印象のPVです。
ファッションやスタイルもXのままですね、Xの曲ではボーカルというよりシャウト系の煽りが中心。
hide(ソロでは小文字表記)としてデビューの際にボーカルとして心配されていましたが、レコーディング中に飛躍的な成長をみせたそうです。
このPVのラストには後の「イエローハート」を思わせるラッピングを破ると・・・現在では絶対NGですよね。
PVにも登場するジャケットアートはあの世界的デザイナー
アルバム【HIDE YOUR FACE】のジャケットや【DICE】のPVにも登場する個性的な黒いマスクのデザインは映画『エイリアン』のクリーチャー・エイリアンのデザインで有名なH.R.ギーガーの作品。
バンドに提供した作品では「KORN」のVo.ジョナサンが愛用しているマイク「ビッチ」があります。
hideもオリジナルで作品を依頼したのですがhideが気に入ったため個展に出展していたこのマスク「Watchguardian, head V」を使用する許可を得ました。
作品を加工することを許可しないH.R.ギーガーが仮面に目を入れることを許可した事も珍しいのですが、PVでは映像加工とはいえバラバラになっています。
世界広しといえどギーガーの作品をここまで過激に使用したのはhideくらいではないでしょうか。
伝説となった「Mステ」ライブ
シングル【DICE】のリリースにより人気音楽番組「Mステ」の出演、私は生で見てましたが当時でも衝撃の一言でした。
上半身を露にした多数の女性たちが牢の中から手を出しうごめいているのをバックに【DICE】のライブ。
PVもそうですが、現在の地上波では絶対不可能な過激な演出をやってのけたhideはやはり伝説の人です!
ドラムとベースは世界的ミュージシャン
ドラムはテリー・ポジオ
見ていただければ解るとおり凄いドラマーを通り越してお化けみたいなドラマーです。
数々の有名ミュージシャンとのセッションやレコーティングはもちろんですが、この方はドラムだけのライブで世界を周っているほど。
【DICE】のドラムもまるで打ち込みのように聞こえますが、まさに「ポジオ節」と言われるテリー・ポジオのスキルが集約されています。
アルバム【HIDE YOUR FACE】のレコーディングは海外(たしかロスアンジェルスのスタジオ)だったのですが、
テリー・ポジオが参加の際にYOSHIKIも日本からテリーを見るためにやってきたという逸話があります。
ちなみに奥様は日本人で娘さんが「Aldious」というガールズメタルバンドのドラマーMarinaさん、やはりトリプルバスドラムというセッティングです。
ベースはTMスティーブンス
テリー・ポジオと「T・Tコンビ」として参加したベースの「TMスティーブンス」。
ソロでも活動し、ソウルの帝王JBこと「ジェームス・ブラウン」やHip-Hopの伝説「2Pac」のレコーディングやライブなどジャンルを問わず活躍しているスーパーベーシスト。