Mr.Childrenの深い歌詞
今更詳しくご紹介する必要もない、日本の代表的ロックバンドMr.Children。
Mr.Childrenの最大の魅力は、その深い歌詞ではないでしょうか。
聴く人の心に訴えかける歌詞と、歌詞に連動されるように熱の入った演奏。
今回はタイトルからすでに深い、「花 -Mémento-Mori-」をご紹介していきます。
メメント・モリの意味
Mr.Childrenのあまりの熱き演奏に、2013年のサマーソニックで私は少し熱中症気味になってしまいました。
「GIFT」を聴きながら、意識がモウロウとした感じに。
そして、ヘッドライナーのMUSEが登場した時には、ついに救護テントへ。
今となっては懐かしい思い出です……。
ちなみに、Mr.Childrenはこれがサマーソニック初出演でした。
余談になりましたが、それほど夏フェスは過酷ですのでご注意ください。
さて、「花 -Mémento-Mori-」に話を戻します。
副題の”メメント・モリ”は、ラテン語で”死を記憶せよ”という意味です。
ちょっと重いですね。
遠い昔、古代ローマではあまり使用されず、意味も”今を楽しみなさい”という感じだったそうです。
要するに、明日死ぬかもしれないし、今は陽気に楽しもうといった趣旨でした。
その後、キリスト教でこの言葉が”いつか死ぬことを忘れてはならない”という意味で使われ、今はそれが定着しているようです。
哲学的、宗教的で、あまり詳しくご説明できませんが、”死”に対する意識を持つという若干暗い意味となってしまいました。
「メメント・モリ」に深く感銘
Mr.Childrenの楽曲は、ほとんどヴォーカル&ギターの桜井和寿が作っています。
”メメント・モリ”という副題については、藤原新也の著書からきているそうです。
桜井和寿が、「メメント・モリ」という本に深い感銘を受けて、曲のタイトルの副題にしました。
今回、この言葉からインスパイアされた曲なのかどうかまでは、残念ながら分かりませんでした。
先にこの本を読んでから書いたのか、後付けの副題なのか。
どちらにしても、この曲のイメージに合っていると感じたものと思われます。
Mr.Childrenの渋い名曲
「花 -Mémento-Mori-」を聴いてみよう
Mr.Childrenの熱い演奏
顔をくしゃくしゃにして熱唱する桜井和寿の存在感は、アコギ一本でも圧倒的な歌い出しでした。
徐々にバックが入って来て、サウンドが厚くなっていきますが、曲は哀愁を帯びています。
寂しげな足音のようなベースの音色、泣き声に似たキーボードの裏メロ。
唯一ドラムの音が、決意を示す象徴のようにハッキリとリズムを打ちます。
全体的に、ゆっくり時間が流れているようです。
中間部は一転して、まるで60年代のロックスタイルのように情熱的に。
感情が爆発し、この部分だけ激しく、ギターのレトロなソロへと続きます。
しかし、その感情を押さえつけるように、曲はサビのメロディーへ戻り、若干明るく締めくくるのです。
泣き疲れた後、スッキリするようなイメージなのか。
それともこの哀しさを背負っていく覚悟なのでしょうか。
女性目線で書かれた曲
この曲は、女性アーティストに歌ってもらうつもりで書いたそうです。
女性目線で書かれている内容でした。
そうなの?と思われた方はもう一度聴いてみましょう。
また違って聴こえるかもしれません。
そして、後半に出てくる”手にしたい愛”とは、どんな愛なのでしょうか。
この後は、歌詞の内容を詳しくみていきましょう。
私の感想や解釈が入っていますので、お付き合いください。