目まぐるしく動く音楽界で不動の存在「Mr.Children」
1992年のメジャーデビューから26年。
活動休止を挟んだものの、それもたった1年ほど。
結成当時からメンバーは変わらず、今も多くの人々に愛され続けている。
流行に踊らされることのない稀有なバンド、それがMr.Childrenです。
埋もれて欲しくない「水上バス」をピックアップ
その中でシングルカットは数曲。残りの曲はアルバムだけに収録されていることになります。
つまり、アルバムを購入しなければ出会えない曲がたくさんあるのです。
これからご紹介する「水上バス」も例外ではありません。
アルバムの歌詞ブックレットで「水上バス」の世界に引き込まれたリスナーも少なくないでしょう。
ヒットシングルに押され、アルバムの中の1曲として埋もれてしまうのがもったいない!
そこで今回は「水上バス」の収録アルバム情報とともに、歌詞に隠された物語を紐解いていきます。
アルバム「SUPERMARKET FANTASY」に収録
「水上バス」は2008年リリースの「SUPERMARKET FANTASY」に収録されています。
Mr.Childrenにとっては15枚目のオリジナルアルバムで、全14曲の構成。
その8曲目が「水上バス」です。
01. 終末のコンフィデンスソング
02. HANABI
03. エソラ
04. 声
05. 少年
06. 旅立ちの唄
07. 口がすべって
08. 水上バス
09. 東京
10. ロックンロール
11. 羊、吠える
12. 風と星とメビウスの輪
13. GIFT
14. 花の匂い
出典: SUPERMARKET FANTASY/Mr.Children
「水上バス」という言葉が桜井和寿を動かした
Mr.Childrenが所属するレコード会社トイズファクトリーから「水上バス」の音源が公開されています。
画像は静止画ですが、都会の海を航行する水上バスをイメージした曲であることが分かりますね。
「水上バス」は歌詞ではなくタイトル先行で生まれた曲なんだとか。
しかし水上バスに乗る機会なんて、そう滅多にありません。
そこでボーカルの桜井和寿は実際に港へ足を運び、水上バスに乗車したそうです。
これからご紹介する「水上バス」の歌詞には、曲の世界に飲み込まれるようなリアルさがあります。
実際に目にしたもの、感じたものを歌にしているからこそ表現できる「リアル」なのでしょう。
「水上バス」の切ない結末
「水上バス」は離れた場所で暮らす恋人との関係をつづった恋物語です。
過去を回想するような「僕」の言葉で進んでいくこの曲。
現在の「僕」と「君」はどのような距離にいるのでしょうか。
幸せな今は幸せな未来しか見えない
買ったばかりのペダルを
息切らせて漕いでは桟橋へと向かう
出典: 水上バス/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai