"ハロスリ”の名で親しまれているHello Sleepwalkers

「百鬼夜行」(Hello Sleepwalkers)がブリーチのゲームアプリ主題歌に!歌詞の解釈!の画像

ファンの間では”ハロスリ”との呼び名で親しまれているHello Sleepwalkers

2008年に結成、2012年にアルバム『マジルヨル:ネムラナイワクセイ』でメジャーデビューしました。

このメジャーデビュー前の2011年10月には、タワーレコード限定でシングル「センチメンタル症候群」を発表、なんとこのシングルがタワレコインディーズランキングで1位を獲得。

スペースシャワーTVでヘビロテされるなど、1stシングルで大きな存在感を示すことになりました。

「センチメンタル症候群」のPVは、シングルの発売から約2ヶ月で18万回以上のView数に及び、2018年の1月現在では98万回に至っています。

独特の曲構成

作曲方法が斬新!

「百鬼夜行」(Hello Sleepwalkers)がブリーチのゲームアプリ主題歌に!歌詞の解釈!の画像

トリプルギターにリードヴォーカルが男性、コーラスが女性のツインヴォーカル、というロックバンドとしては一風変わったバンド構成のHello Sleepwalkers

その曲調も捉えがたい不思議な構成のものが多くあります。

これはHello Sleepwalkers楽曲において多くの作詞、作曲を手掛けるリードヴォーカルでギターのシュンタロウの楽曲の制作が独特の方法で行われていることに起因している部分が多いでしょう。

作曲する際は曲の全体像のイメージを決め、それからAメロ、Bメロ、そして一番サビをピークになるように持ってきて……というパターンが一般的です。

シュンタロウはまずAメロをほぼ完全な段階まで仕上げ、それからBメロに取りかかるというスタイルで曲作りを行うと語っています。

本人にも曲の展開は見えていない状態なので、セオリー通りではない曲が生まれ、それがHello Sleepwalkersの曲の大きな特徴となっています。

ここではつかみどころがないように思えて、しっかりと核心は突いてくる、そんな不思議な魅力を持った音楽性が特徴のHello Sleepwalkersの「百鬼夜行」という曲についてご紹介します。

「百鬼夜行」がゲームアプリ『BLEACH Brave Souls』の主題歌に!

「百鬼夜行」は、2014年リリースのアルバム「Liquid Soul and Solid Blood」に収録されています。

この曲は、久保帯人原作の大人気漫画「BLEACH」のスマートフォン用ゲームアプリ「BLEACH Brave Souls」主題歌に起用されました。

ゲームのPVアプリ起動時の際にこの曲を聴くことができます。

「百鬼夜行」PVをご覧ください。

気になる歌詞をチェック!

ここからは「百鬼夜行」の歌詞を見ていきましょう。

あれからお化けはびくとも動かない
姿を見せない怪物やヒーロー
僕らは随分大きくなったけれど
大人の仲間になりきれないままだ

出典: 百鬼夜行/作詞:Shuntaro 作曲:Shuntaro

"あれから”いったいどれくらい経ったのでしょう。

お化けや怪物がいることを純粋に信じていた時代。

怖い話を聞いたら、夜お手洗いに行けなかったり、昔話に出てくる鬼に本気で怯えたり。

テレビアニメなどで見る妖怪達の世界も、この世のどこかにあると当然のように思っていた頃が誰にもあったでしょう。

解明され尽くした筈の世界におやすみ
科学者 眠りこけたら さあさあ集え 始めよう

また おかしい夜が巡るよ
ゴースト 連れてって
窓の外 踊るのだあれ?
きっと 少年少女
いつか ちょっとずつ忘れてって
思い出せない夏が終わるだけ

出典: 百鬼夜行/作詞:Shuntaro 作曲:Shuntaro

現在は何もかもが科学的なことで物事が判断されて、非科学的なものや科学で判明できないことはなかったことにされてしまいます。

当然、幽霊たちや妖怪たち、また彼らの住んでいる世界なんて認められているはずはありません。

それでも、人の心だって科学では解明できないかもしれないけれど、確実に存在しています。

心は脳であり、意識であるから科学的に解明できるという人もいますが、一つの事実を百人百様に捉えるように、なぜそのように人による差が出るのかはわかりません。

そんな風に、科学で解明できないことの存在する世界も、どこかにあると、かつて私たちは知っていました。

その世界は、夜、何もかもが寝静まってから動き出します。

まだ幼く純粋で、心の目が大きく開いていた時代。

そう、少年少女だった私たちはみんなその世界を感じる心を持っていました。

妖怪たちの気配を感じ、彼らと触れ合う。

大人にはわからない、確かにそんな日々があったはずです。

でも少しずつ成長していき、そんな瑞々しい心と一緒にその世界も大人になるにつれて失われていったのです。

確かに誰もが持っていて、存在していた世界のはずなのに。

常識や責任の代わりに失うもの

テレビは賑わう くだらないスキャンダルで
物知り顔したリアリスト
僕らの飲み下す 常識や責任感が
懐かしい景色を踏み荒らす前に

出典: 百鬼夜行/作詞:Shuntaro 作曲:Shuntaro

成長するにつれて身につけていく、社会的な常識や世間一般に合わせること。

子供のころとは違って、自分のことだけ考えているわけにはいかなくなってきます。

いろんな義務や社会的責任を背負いこみ、心に余裕がなくなることも。

そんな毎日が続けば、完全に彼らを感じる心を失ってしまう、そうなってしまう前に。