百鬼夜行がやってくる

解明され尽くした筈の世界におやすみ
天狗に河童 ろくろ首も さあさあ集え 始めよう

また巡る また巡る また巡る 思い出して

解明され尽くした筈の世界におやすみ
フランケン 魔女 ゾンビも皆 さあさあ集え 始めよう

出典: 百鬼夜行/作詞:Shuntaro 作曲:Shuntaro

百鬼夜行がやってきます。

確かに知っていたあの頃の姿のままで。

読み聞かされて、リアルに思い描いては怯えて泣いていたろくろ首が。

川に遊びに行ったら、ひそかに会えるのではないかと期待していた河童も。

大きな羽を携えた大天狗のうちわに触れさせてもらって。

いい魔女も、恐ろしい悪い魔女も。

後ろを振り向けばついてきているようで怖かったゾンビや、家の使われていない地下室にいると思っていたフランケンシュタインも。

まるであの頃のように、みんながいます。

あの頃の心に帰れば、ずっと同じ姿のまま。

懐かしく、尽きない百鬼夜行が巡ります。

思い出せない時が来る

また おかしい夜が巡るよ
ゴースト 連れてって
窓の外 踊るのだあれ?
きっと 少年少女
いつか ちょっとずつ忘れてって
思い出せない夏が終わるけど

また おかしい夜を始めよう
もう一度 連れてって
窓の外 飛び出した影
きっと 少年少女
いつか ちょっとずつ忘れてって
思い出せない夏が終わるだけ

出典: 百鬼夜行/作詞:Shuntaro 作曲:Shuntaro

あの頃の、子供の頃の心をどこかに持っていれば。

巡り来る百鬼夜行と共に、夜の世界へ駆け出して。

妖怪たちが迎えに来たら、その手を取って。

またあの世界で、楽しい時を過ごすことができるでしょう。

でも現実社会で立派な大人になるということは、子供の心を少しずつ失っていくということでもあります。

また、そうでなければ生き抜いていけないこともあるでしょう。

完全にそうなってしまったら、もう百鬼夜行が巡り来ることはなくなります。

ろくろ首や河童など、彼らに会うことももうないでしょう。

彼らの存在すらも思い出せなくなって、自分が彼らを感じる心を持っていたことすら忘れてしまうのでしょう。

百鬼夜行の音が聞こえたら……

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幼い頃の世界は色彩豊かで、いろんなことを感受性豊かに感じることができ、確かに妖怪たちも存在していました。

成長するにつれて、毎日に追われ、余裕もなくなり、その心を少しずつ失っていきます。

そしていつの間にか、確かに知っていたはずの世界は、知らない世界へと変貌を遂げます。

もうその世界が存在したことさえも、記憶の果てに消え去ってしまうこともあるでしょう。

そういったことを、この曲は思い出させてくれるようです。

この曲を聴いて、幼い頃のような心が少しでも戻ってきたら、今夜は百鬼夜行の音が聞こえてくるかもしれません。

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