「キテレツメンタルワールド」の衝撃
「あ、これ、テレビに出ちゃいけない人たちだ」
東京ゲゲゲイを初めて見たときのことは、今でもはっきり記憶しています。
2013年、とあるコンテスト形式のダンス番組。
数グループのダンスチームがクオリティを競うものに彼女らは出演していました。
今考えると、東京ゲゲゲイの登場は特にセンセーショナルな”事件”でした。
不気味な雰囲気のなかでセーラー服を振り乱して踊る。
セクシーな女性のあえぎ声を含んだ「かえるの唄」を流す。
鏡の中に女子高生が引っ張り込まれるショッキングなネタを選ぶ。
「グロ」「エロ」「ホラー」が混ざったダンスは、もはや”事故”といってもいいでしょう。
他のダンサーが各ジャンルにのっとって踊るなか、東京ゲゲゲイは異質だったのです。
もはや「東京ゲゲゲイ」というジャンルだったといってもいいでしょう。
その結果、過去最高得点で優勝。
あっという間に、テレビの前の私をくぎ付けにしました。
しかし同時に思いました。
「あ、これ、テレビに出ちゃいけない人たちだ」
YouTubeの再生回数は1800万回越え! ”まさか”の大ブームに
「あれ、日本がおかしくなったのかな?」
しかし予想に反して東京ゲゲゲイはブームを巻き起こすまでになりました。
正月のお笑い番組やゴールデン番組にも呼ばれています。
代表作ともいえる「ゲゲゲイの鬼太郎」は、YouTubeの再生回数が1800万回以上(7月22日現在)。
徳井義実氏や田村淳氏など芸能人にもファンが多く、どんどん知名度を上げているようです。
この状況を知ったとき私は思いました。
「あれ、日本がおかしくなったのかな?」
いやいや、東京ゲゲゲイのパフォーマンスに時代がついてきたのでしょう。
「Yes or No」のMVも、公開1カ月で160万回再生を記録しています。
これからもっと伸びることが予測されますので今のうちにチェックしちゃいましょう。
YES or No! 選択するのは自分次第
Yes or No?
Yes or No?
Yes or No?
Yes Yes or No?
お悩み相談室
おかわり悲しいキス
起きれない月曜日
君のせいかも
出典: Yes or No/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝・安宅秀紀
「Yes or No」はいわば、選択の自由ということ。
逃げることは簡単です。
でもリスクに立ち向かったり、苦手なことに挑戦したり……。
「やってみること」は意外と難しいですよね。
でも実践してみた分だけ、得るものはあります。
Aメロではプラスな言葉は出てきません。
「月曜日」というワードに注目。
仕事だったり学校だったり、多くの人は月曜日から何かスタートさせることが多いでしょう。
なのに「起きれない」。
これは相当マイナスだし、YesよりもNoと言いたくて仕方がない状態ですね。
東京ゲゲゲイらしさ全開のBメロ部分
やっぱりNoを選んじゃいそう……。
悪魔が僕に囁いているよ
「こっちへおいで…」
出典: Yes or No/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝・安宅秀紀
Aメロで既に「やりたくない」という気分になっていました。
そのうえBメロでは「悪魔」に誘われています。
悪魔はリスキーなことの比喩でしょう。
もう語り手的には完全に実行したくない状態。
いわば悪魔の生贄になること決定ですからね。
内容とは関係ありませんが、この2文は、かなり東京ゲゲゲイ感がありますね。
「悪魔が手招きしている様子」が目に浮かぶようです。
ホラーチックなワードで、リスナーの心をあおります。
勇気を持って挑戦することを高らかに歌うサビ
悪魔レベルのイベントに立ち向かうことが大事
これからが勝負どころ
勇気見せて ベイベベイベベイベー
少しくらい傷ついても
逃げちゃダメ タタタタタッチミー
まだまだもっとテンション上げて
食い縛って Never never giveup
Yes or No? もう待ったはなし
後ろ振り返らないで
出典: Yes or No/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝・安宅秀紀