それでもやらねばならないときがあるのです。

サビでは、立ち向かうことの大切さを教えてくれます。

「がんばりどき」という瞬間は誰にだってあることでしょう。

そこでどれだけがんばれるかで、その人の価値が決まるのかもしれません。

 

「勝負どころ」「逃げちゃダメ」「食い縛って」

こうした言葉をかけてくれる人は身近になかなかいませんよね。

おそらく東京ゲゲゲイにもがんばり時があったのでしょう。

 

それはコンテストで優勝した時だったのかもしれません。

歌いはじめた時だったのかもしれません。

詞を書きはじめた時だったのかもしれません。

 

しかしその時がんばったからこそ、今の東京ゲゲゲイがあるのでしょう。

時には無理してでもYesを選ぶことも大切なのです。

人間関係のもつれからNoを選んでしまう場合も

「あの人に会いたくないから……」というありがちな悩み

Yes or No?
Yes Yes or No?

タクシー 捕まらない
楽しい 悪口大会
退屈 日曜日
僕のせいです

忘れられない
あの日あの場所で言われた言葉

出典: Yes or No/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝・安宅秀紀

2番のAメロとBメロをいっぺんにご紹介しましょう。

またも悩んでる描写が描かれていますね。

 

語り手はタクシーが捕まらない原因になってしまったのでしょうか。

その結果、悪口を言われているようです。

しかも場の雰囲気が悪くなってしまったのでしょう。

せっかくの日曜だというのに、退屈な時間になってしまいました。

 

それを自分のせいだと自責の念にかられているのも良くないですよね。

 

その結果、かなり根に持っている様子がうかがえます。

もしこの相手が職場や学校で会う人だった場合、月曜が憂鬱になりますよね。

そう考えると1番のAメロに通ずるような解釈もできます。

人の目を気にして諦めちゃうのなんてもったいない!

それがなに? あいつごときで
負けないで ベイベベイベベイベー
ダサくても 恥かいても
別にいいじゃん This is your life
まだまだもっといけるでしょ?
どんどんスピードあげていこう
Yes or No? やるしかない
顔上げて Never say never

出典: Yes or No/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝・安宅秀紀

直後のサビでまたも鼓舞してくれます。

この曲の歌詞の構成が分かってきましたね。

AメロとBメロで「No」を選びがちな後ろ向きな情景を描き、サビで「Yes」と声高に宣言しているのです。

 

「あいつごとき」とはっきり言ってくれるのが爽快ですね。

たしかに自分の人生なのですから、人に左右されたまま諦めちゃうのはもったいない。

他人のせいで悩んでしまう時間も無駄ですよね。

 

「Yes or No」と尋ねていますが、後ろには「やるしかない」という言葉があります。

これは実質「Yesだよね?」という最終確認でしょう。

人間関係からうじうじしている下向きの人に「顔上げて」と言ってくれる頼もしさがあります。

 

「Never say never」とは「『絶対』なんて絶対言うな」という意味。

マイナス思考な人によく「絶対無理だよ」と言いがちな人がいますよね。

 

でも「やってみなきゃ分からない」のです。

これはきれい事でもなんでもありません。

純然たる事実として、挑戦しないことには可能か無理かも分かりません。

 

そういった意味で「やってみる」ことはとっても重要。

悩んで後ろ向きになっている人の背中を、これでもかとプッシュしてくれます。

「やってみなきゃ分からない!」を1文で表現した歌詞

MIKEYのスタンスを体現する印象な言葉

Yes or No? 止まらぬ カウントダウン
誰にでも訪れる分岐点
Help me!
No one can choose
正解はどこにもないから 正解にしていくしかないんです
Yes or No? Yes Yes or No?

出典: Yes or No/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝・安宅秀紀

Cメロ部分の歌詞です。

冒頭の「止まらぬカウントダウン」は選択に追われている人の心情を表現しています。

分岐点は誰にだって訪れるものですよね。

大きなチャンスには、必ずといっていいほどリスクがあります。

そこで「Yes」を選択できる人が、果たしてどれくらいいるでしょうか。

多くの人が「間違った方向に進みそうだ」と怖がってNoを選ぶでしょう。

 

たとえば、若いバンドマンにとしてメジャーデビューの話がきたとします。

バンドで食べていくのはリスクが高いこと。

安心できる生活を取りたいなら、「No」といって普通に就職するでしょう。

挑戦してみたいと思えば「Yes」と言うに違いありません。

 

しかし「正解なんてどこにもない」のです。

どちらを選んだとて、結局は自分次第。

メジャーデビューをして、がんばった結果、売れっ子アーティストになるのです。

そこでやっと「Yes」が正解だったと気づけます。

 

「正解にしていくしかない」という歌詞にはこういったメッセージが込められています。

作詞した牧宗孝東京ゲゲゲイの仕掛け人でもあるMIKEYです。

常に新しい世界や表現方法に挑戦し、成功している彼(彼女)の言葉だからこそ響きますね。

勢いたっぷりに「攻め」つづけるアッパーなラスト

絶望している時間がもったいないんだ

完全燃焼 人生一回きり
燃え滾る パパパパパッション
ボロボロに傷ついたら
チャンス到来 キスキスキスキスミー
迷惑とか 恥ずかしいとか
全部捨てて
ジャジャジャジャジャンピング
Yes or No? Yes Yes or No?
絶望するな Never say never

出典: Yes or No/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝・安宅秀紀

そしてラストのサビです。

曲調としては転調しながらテンションもアップしていき、ここで最高潮に。

MIKEYの歌声はもはやメロディの枠を超えてシャウトに近くなっています。

 

最後まで一貫してメッセージ性は変わりません。

印象的なフレーズといえば「人生一回きり」「絶望するな」というフレーズでしょうか。

 

攻めることに臆病な人もいるでしょう。

攻めた結果、失敗した人もいるでしょう。

しかし、絶望して膝を抱えている時間がもったいないのです。

 

チャレンジに限界などありません。

一度挑んだ結果、だめだった。

だからどうしたのでしょうか。やり方を変えてもう一度挑戦したらいい。

それだけです。落ち込んでいる時間ほど無意味なものはありません。

 

「Yes or No」に込められたメッセージは「攻めろ」ということ。

「草食系」なんて言われている男子諸君に特に聴いて欲しい一曲ですね。

「Yes or No」のMVが6月23日に公開!