届け創世の交響曲-symphony-
本当の自由は自分を知って始まる
はぐらかさないで
刹那主義に彩られた日常-rail-なんて壊して
胸の中に眠る未熟な本能を
震わせ今、奏でよう
出典: アパッショナート/作詞:水樹奈々 作曲:水樹奈々 編曲:藤間仁
欲望が解放される瞬間がここでは描かれています。
色々なものと混ざり合うことによって自分という存在を本当の意味で知り、そこに生まれた熱い思いを解放しようと、ここでは誘っているのではないでしょうか。
創世を「これからの始まり」と言い換えているのであれば、本当の自分がこれから始まるという意味でしょう。
見るべきは「今」ではなく「未来」なのだと言っているようです。
全ては自分次第
人が描いた夢は儚いものなのか…?
どうしようもない現実
とてつもない未来に変えるのは僕ら次第さ
出典: アパッショナート/作詞:水樹奈々 作曲:水樹奈々 編曲:藤間仁
人の夢と書いて「儚い」。よく使われる言葉で、よく信じこまれている言葉でもあります。
しかし、ここではこの言葉に対して「疑問」を投げかけています。
人の夢は儚くはないのでしょうか?
そう思って未来を諦めるより、やるだけやってみろと鼓舞しているのではないでしょうか。
弾ける想い
天上を踊る天満星
奇跡も必然も 同じ空にあることを気付かせてくれた
運命よりも大きな愛が
全てを動かすと 信じて叫ぶんだ
疼き出した心 ありのままでいいから
出典: アパッショナート/作詞:水樹奈々 作曲:水樹奈々 編曲:藤間仁
奇跡や必然が同じ空にあるということは、「奇跡=必然」ということです。
奇跡は必ず起こると思って生きれば、幸せな未来を築けるということではないでしょうか。
そうして気づいた「愛」という存在。
「愛」というのは、人間が持つ欲望の中で最も大きく誰の心にも存在しているものです。
その抱いた「愛」を、心の赴くままに出せと言われているようです。
解放の準備は整った
僕らは出会うために此処へ生まれ落ちた
共に行こう。。。
届け創世の交響曲‐symphony‐
本当の自由は僕らの声で決まる
準備はいいのか?
完全なんて退屈だから 不安も味方して
胸の中に眠る未熟な本能を
震わせ今、奏でよう
出典: アパッショナート/作詞:水樹奈々 作曲:水樹奈々 編曲:藤間仁
大サビでラストのこの部分。
序盤の出だしとラストの出だしでは捉えられる意味が違います。
序盤では、「僕ら=人々」という風に私は指しました。しかし全てを理解した今、ここでの「僕ら」は「欲望:個性」というものではないでしょうか。
折角身に宿った唯一無二といえる「個性」。それを自分から手放してしまうのは勿体ないです。
だからこそ、それに気づいた瞬間に「共に行こう」と投げかけているのでしょう。
そうして、「自分」という存在を完全に理解しました。
準備は全て整いました。
いざ、自分を「解放」させるのです!
最後に
アパッショナートの歌詞解釈、いかがでしたでしょうか。
解釈中にも述べましたが、この曲は少し風刺的でしたね。
均一化された社会の中、自分という存在をさらけ出すことには勇気がいります。
しかし、この曲ではむしろ自分をさらけ出せと言っています。
そうすることで、幸せな人生が歩めるのではないでしょうか。
アパッショナート、とても良い曲です。
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